デスメタルのバンドをやっているエディの息子、トミー。

ギターをもってパソコンの前に座る。

中継中の月面の作業に見入る。

今日は父さんのラストステージ。

自分もそこにダイブする。

 


スポンサーリンク


 

月面での作業。

作業にあたっているのは、エディとムッタと、アンディが遠隔操作するロボット。

分配器を設置地点に置いた。

次はパラソルアンテナのケーブルと接続する。

接続部にレゴリスが噛まないよう、入念に手袋を拭く。

そしてケーブルを手に取るエディ。

エディのその姿を見ながらムッタは思う。

”エディにとってはこれが最後の船外作業。

どんな気持ちなんだろう、最後って・・・”

 

ケーブルの砂を丁寧に落とすエディ。

その手元にブギーが寄る。

エディのラスト船外作業をしっかり撮影するように言われているのだ。

ムッタが聞きたかったことをブギーが代わりに聞いてくれた。

「ラスト船外はドンナ気分デスカ?」

 

エディの答えは

毎回毎回、これが最後かもしれないと思ってやって来たから・・

いつもと変わらん。

 

これを聞いたムッタは、

事故でなくなった弟の事を思うエディの気持ちを察する。

 

ベティとカルロは基地内で地球に持ち帰るサンプルの確認作業。

フィリップはNASAと連絡を取りながら各箇所のチェック。

地球帰還に向けて着々と準備を進めていく。

 

エディはケーブルを分配器に差し込んだ。

接続完了。

通電確認。

今日の作業はここまで。

明日はいよいよSHARONと光学望遠鏡の接続作業・・・


スポンサーリンク


 

フーっと一息つくエディ。

ムッタに「お疲れさん。」

ムッタ「お疲れさま、エディ。」

二人でビートルへ戻る。

作業の様子を中継でずっと見ていたトニー。

父親の宇宙でのラストタスクをギターで曲にしている。

ハガートはヒューストンから
「お疲れエディ。」

どうだ、気分は?

名残惜しいか?

エディ
「いやいや十分楽しんだよ。

早く基地に戻って、コーヒーでも飲みたいね。」

 

トニーはこの言葉を聞いて、詩が降りてきた。

” 白き悪魔の皮膚を着た

鋼鉄の鬼は笑って言った

早くわが家へ戻るのだ

そして黒い血を飲み干す

天国のドアを開け

最後の地獄を

目に焼き付けた ”

エディは基地内に入る直前、

立ち止まって月面を振り返った。

暗闇の中にたくさんのパラソルアンテナが光っていた。

それらを見ながらゆっくりとハッチを閉める。

「ハッチをロックした。」

エディが目を閉じて「ふぅ・・」と息を吐くと

NASAのスタッフは全員立ち上がって拍手する。

「お疲れ様!」

エディはヘルメットをとってもう一度

「ふぅ~~・・・!」

——307話ここまで。

宇宙兄弟 308話に続く

〇感想

プラズマを浴びないようにSHARONを回収に行った帰りではブライアンのバギーが通った轍に導かれ

ブライアンの人形の横に自分の人形も置きました。

兄弟一緒に月面に立つという夢は実現できなかったけど、月面では弟の姿を感じることは出来ました。

宇宙での時間は、十分に楽しめたという言葉以上に、エディには大切な時間だったのでしょう。


スポンサーリンク