安田と徳永が喫茶店で話している。

前回の話の続き。

 


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安田
「ウチがナッツをリストに復活させたのは・・・

言わばスカウト部長・羽田さんの気まぐれだった。」

が、その先には人材としてのトクを見据えていた。

” 郷土の後輩の加入でトクも何か一皮むけるのではないか ”

これは実際に羽田が安田に言った言葉。

将来球団に残る人材かもしれないトク。

だが、そのためには選手としての成功が必要。

 
 

実際には徳永は選手としての成績が中途半端なものに終わり、球団には残れなかった。

これは、安田の見解としては

引退が2年早かった。

あと2年やってたらコーチかスカウトの声はかかったはず。

 

ラジオの解説は引退した翌年からずっとやってきて、ついにコーチとして招かれるまでになった。

安田曰く、これは一つの逆転。

49勝で終わった投手の・・

 

ここで改めて安田が徳永を祝福する。

「オメデトウ。

仙台ゴールデンカップスはいい人材に目をつけたもんだ。」

 

そこまで言われても、徳永は自分がコーチとしてやっていけるか不安な様子。

安田は自信をもって、やっていけるさ、という。

「お前とナッツの関係性がそう思わせる原因だ。」

ナッツの野郎、

高校の時はちょっとだけクソ生意気だったくせにプロに入ったらすっかり態度を変えちまった。


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回想。

入団当初の夏之介。

真新しいユニフォームを着てうれしそう。

安田他上層部に期待していると言われて照れている。

移動の時は先輩たちの荷物持ち。

ブルペンでエースの椎名の横で投げて、球威の違いに愕然とする。

レベルの違いに夏之介が打ちのめされていると、

徳永は笑い飛ばしてくれた。

「ははははは。

エースの椎名ボールと比べても仕方ないよ。」

 

エースだけじゃない。

自分より遅い人なんて一人もいない・・・

試合に出るどころではない。

 

自室で夏之介が徳永に相談に乗ってもらっている。

1年やって紅白戦で1回先発できただけ。

しかもその試合でめった打ちにされて・・

徳永はその場面を思い出して

「あれは・・ホント―にきつかったな・・」

徳永は夏之介に契約金に手をつけていないか確認する。

安田にもそのことを聞かれた夏之介。

もちろん手はつけていないが・・・

夏之介
「やっぱり僕は見込みないと思いますか?」

徳永の答えは・・

・高校出て1年でわかるわけない。

・甲子園でベスト8まで言った自分だって、大学に行って1年の時は全く歯が立たなかった。

・しかし大学を卒業でからプロに行き、1年目で9勝。

「19歳のお前が今年一年で何も判断できるわけねーだろ。」

 

 

 

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