女・上杉謙信の一代記

お引越し新連載第2話!


 
 
 


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上杉謙信の居城・春日山城。

この城にはお花畑と呼ばれる場所があった。

その場所には現在も ”お花畑”という案内板が立てられている。

そのすぐ隣には毘沙門天像が安置された毘沙門堂がある。

謙信はお花畑でそのお堂に供えるための花を育てたり、薬になる植物を植えていたと伝えられている。

越後。

戦国の春日山城。

雪が積もる庭に出て、長尾景虎(のちの上杉謙信)は軒下の南天を摘んでいる。

冬は、床に飾る花にも苦労する。

その景虎を見てシロの妹・麦が慌てる。

「お言いつけ下されば麦がやりますものを・・・」

景虎は沢山実が付いた南天の枝を麦に差し出し、

「父上と母上の墓にも供えようか。」

 

そこにシロ(景虎の影武者の青年)が

「虎様~」

と駆け寄って来た。

景虎の姉が嫁いでいる坂戸城から薬草が届いたという。

病弱の兄の為に景虎が頼んでおいたものだった。

早速それをもって兄・晴景の屋敷に向かう事に。

諏訪・高島城。

ここには武田晴信の側室・諏訪姫が住んでいる。

※諏訪姫は一族郎党、晴信にころされた過去を持つ。

 

今日は晴信が来ている。

 

諏訪湖の湖面に氷が張ってとても綺麗な眺め。

諏訪姫
「殿がここにいらっしゃる間に・・

この諏訪湖を神様がお渡りになるかしら・・」

晴信
「諏訪の御神渡りか・・

儂も一度は見てみたいのう。」

 

すると諏訪姫が泣き出す。

晴信はまた泣き出したと言ってあきれる。

諏訪姫は本当によく泣く。

湖を見てはころされた者たちを思い出すと泣き、

山桜を見てはまた戦が始まると泣き、

子が産まれた時もころされた母に見せたいと言って泣く。

 

そこに

「ははうえーっ」

と言って四郎が駆け寄って来た。

※四郎は晴信の四男。後の勝頼。

 

勘助がくれたと言って、ヒシの実を持っている。

四郎は勘助が大好き。

しかし諏訪姫は四郎に危ない遊びを教える勘助を好ましく思っていない様子。

 

今日も四郎は勘助からもらったヒシの実で手を怪我して血を流している。

これを見て諏訪姫は大騒ぎ。

治療をする為に四郎の手を引き、急いで屋敷に戻ってしまった。

ちょっとしたひっかき傷なのだが・・


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勘助は晴信に謝るが、晴信はかまわないという。

むしろ諏訪姫が四郎を甘やかしすぎと案じている。

ここで諏訪姫についての解説。

武田晴信の最愛の妻・諏訪姫。

晴信は諏訪姫に四郎が産まれてからはこの諏訪湖のほとりに建つ高島城に二人を住まわせた。

しかし諏訪姫は側室。

政略結婚の正室・三条の方は躑躅ケ崎館住んで3人の息子を産んだ。

が、子供たちのみの上に次々に不運が起こり、誰も武田家の跡を継ぐことは出来なかった。

話はヒシの実について。

晴信
「勘助、諏訪湖にもヒシの実が落ちておったか。」

勘助は沢山のヒシの実を取り出して晴信に見せる。

立派なヒシの実である。

どっさり拾って半分は茹でて食って、残りの半分は越後の ” 草 ”に持っていくという。

晴信
「成程。

ご隠居暮らしの青瓢箪の近くに生えておる草か。」

景虎の兄・晴景の屋敷。

晴れ着を着た景虎が薬草を手土産に新年のあいさつに来ている。

この雪の中、女の格好で来たのかと言って、兄もあきれている。

まあその方が安全ではあるのだが。

 

景虎は顔色のすぐれない兄を心配する。

早速持ってきた薬草を取り出す。

姉が効能と煎じ方まで書いて添えてくれている。

まずは咳止めの車前草から。

晴景は苦そうだと言ってしり込みをする。

外では弥太郎が馬の番をしている。

そこに若い農民が自然薯を買ってくれと寄って来た。

芋ほりのタツと名乗るこの若者、何やら怪しげな雰囲気も持っているが・・・?

しかしそんな事には全く気がつかない弥太郎。

「晴景様にとろろ食べさせたら元気になるかな。」

「そしたらとらさまも褒めてくれるかも。」

などと呑気に言ってしまう。

 

実はこのタツという若者、武田家の忍び。

”三ツ者”と呼ばれる隠密集団の一員なのだ。

そしてこの三ツ者を指揮しているのが山本勘助。

勘助は彼らを全国に派遣し、諜報活動を行っている。

この忍びたちは ” 草 ”と呼ばれる。

——29話ここまで。

雪花の虎 30話に続く

〇感想

前から気になっていた雪花の虎。

スピリッツで連載されるので読み始めました。

まず、東村アキコの絵が好きなので、楽しい。

歴史漫画は普段ほとんど読まないけど、これは読みやすい。

わかりやすい。

ということでこれからも楽しめそう。


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