1週間の合宿が終わって、全員ワゴン車に乗り込む直前に整列。

寿慶と郁林が見送る。

一同
「ありがとうございました!!」

寿慶、笑顔で
「ああ、二度と来るなよ。」

福留は寿慶に向かって ” アッカンベー ”

 


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寿慶に、何かあったのか聞く郁林。

寿慶
「あいつらを見ていると、イライラしてどうも口を出したくなってしまう。」

 

そんな寿慶を郁林は、優しいという。

皆やさしい。

決して分かり合えないのに、関わり合う事をやめようとしない。

寿慶
「お前はドライだな、郁林。」

 

みんな、いつまでたっても幼いまま。

 

無事帰ってきて、車を降りた部員達。

小林先生はすっかりデトックスされて体重が5キロ減ったと言って喜んでいる。

なんで律儀に断食したんだと、将子に突っ込まれる。

二年生たちは去年に比べて元気そう。

大会前だから、寿慶もその辺を考えてメニューを組んだのか。

しかし、唯はボロボロ。

手の皮が剥けてしまっている。

一方トドは、なんかシュッとしている。

 

そしてナギは・・・

「えっ全然平気ですけど。」

シロートじゃあるまいし当然と余裕の笑顔。

ここでナギはお先に失礼すると言って帰りだす。

何故が唯とトドを無理矢理引っ張って。

 

ナギは見えないところまで歩くと、建物の陰に隠れる。

そして唯とトドに向かって、足の裏を見せろと言う。

3人ともボロボロ。酷い状態。

ナギは解放されたように

「良かったー」

と叫ぶ。

やっぱり合宿はきつかったという。

疲れたし、お腹がすいた。

1歩も歩きたくない。

先輩達が平気そうにしているので悔しくて言えなかったのだ。

技で負けてるつもりはないけど・・

スピードも精度も、試合運びも質が違う。

中学生までは当たりさえすれば1本になっていたが、多分それじゃダメ。

福留に言われた

” 審判へのアピール力をつけなさい ”

という言葉を思い出す。

そう言われても、なかなか難しい。

唯に、ナギさんなら絶対大丈夫!と励まされる。

家についたナギ。

お母さんの顔を見て・・・

(いた・・・審判・・!)

母親に合宿の様子を聞かれても、そっけない返事だけ。

娘の態度に落ち込む母親。

(子離れ・・・)

ナギは、母親とはインハイ予選以降なんとなく話づらいのだった。

しかしナギは母親に聞きたいことがある。

(審判受けって、具体的にどんな事?)


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切り出しづらいが・・・

思い切って話そうとしたとき、


「二ツ坂はコート全面を上手く使う練習をしたほうがいいと思うのよ。」

下手という訳ではないけど、もったいない。

いい練習法がある・・

という母に

ナギはカチンときた。

話を遮って「大丈夫なんで。」

自室に入ってしまうナギ。

 

残された母親はまた落ち込む。

(間違えた・・・)

 

当のナギも自分の言動にショックを受けていた。

反抗期!?

翌日。

部活中の昼休憩。

ナギとトド、唯で話している。

昨日の母親とのやり取りを話すナギ。

それを聞いて唯は

「反抗期っすね、それは。」

トドも同意。

「ナギさんは、いくらお母さんと言えども、

部活のことに口出されたのがムカついたんすよ。」

唯も親には色々頭にくるという。

トドは存在ごと無視しているという。

そういう年頃なのだ。

 

ナギは母親とそういう感じなることを寂しく感じている様子。

少し前まではお母さんに自分のことは全部知ってて欲しかった。

自分の部屋なんていらなかった。

いつもお母さんに見てて欲しかった・・・

でも・・・

最近はお母さんのことを忘れていることが多い。

自分や友達の事ばかり考えている。

 

その頃、ナギの母親も、昨日のナギの態度を思い出して落ち込んでいた・・・

 

ナギは二人に向き直り、来年は先輩たちを蹴落として三人で団体メンバーを勝ち取ろうと、力強く言う。

誰かに聞かれていないかきょろきょろする唯。

大きく出ましたな、というトド。

二人に、自分が教えるから、とやる気満々のナギ。

「頑張ろ!」

そしてナギは立ち上がり、

「よーし、やるか!」

目標の為には手段は選べない。

プライドを持とう。

たった一つの大切なもののために。

一輪の花をそっと添えるように・・・

その日の夜。

ナギは母親に

「審判へのアピール力のある打突って何?

教えて!」

と聞いていた。

 

愛知薙。

好きな技は八相からの左側面。

現在反抗期。

インターハイ本選まで、あと18日。

——293話ここまで。

あさひなぐ 294話に続く

〇感想

そういう事でしたか。

目標の為には手段は選べない。

なんて言うから何をするのかと思った。

いいですね。

お母さんにも決意が伝わったのではないでしょうか。

それにしても恵まれた環境。

そして負けず嫌いの気性。

かなり強くなりそうですね。


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