佐野の家を追い出され、歩いていた心。

音臼小の前まで来た時、深い霧に包まれた。


(この霧・・・あの時と同じだ。)

心の鼓動が大きくなる。

 


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霧が晴れた時、雨が降っていた。

そして目の前には音臼小慰霊碑。

校舎がない。

またタイムスリップしたのだ。

そして佐野の家に行ってみる。

そこは廃墟と化し、壁には

ひとごろし

とスプレーで落書きされていた。

楽しかった佐野家との団らんを思い出す。

 

心の携帯に着信。

行くはずだった北海道総合法律事務所から。

13時の約束だったが、来ないので電話したという。

心は今日の日付を聞く。

何年の何月か。

答えは、

2017年6月10日。

 

心は掛け直すといって電話を切った。

携帯の時計を確認する。

6月10日の13:47

現代に戻って来たのだった。

 

過去はどうなったのか、検索してみる。


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” 音臼小無差別さつ人事件 ”

すると・・

1986年音臼小のお泊り会で21人がし亡。

犯人は、佐野文吾。

 

絶望から膝をつく心。

過去は変わらなかったのだ。

続きを見る。

事件の日付は6月25日。

日時は変わっている。
(元は1989年6月24日)

それに青酸カリが混入された飲み物がオレンジジュースから牛乳に変わっている。

 

佐野一家のその後・・・

和子は次男(心)を出産後に一家心中を図った。

和子と長男はし亡、長女と次男は一命をとりとめた。

心が過去に戻ったことで、家族の運命が大きく変わっていた。

——30話ここまで。

テセウスの船 31話に続く

〇感想

心を追い出した後、佐野はどんな行動をとったのでしょうか。

心の言葉を少しでも信じていれば慎重に行動できたし、個人的に真犯人を調べることはできたはず。

ノートが犯人の手に渡ったことで、犯人が佐野の裏をかくことができたとも考えられます。


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