インターハイ直前!

1年生レギュラーの薙からある提言がなされる。

他校にあって、二ツ坂高校にないものがある。

それは何?

薙がみんなに問いかけている。

 


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さくら「育ち。」

唯「思いやり。」

将子「金。」

あさひ「華・・・」

 

答え。

それは・・・”部旗”

 

「武器?」と自動小銃を構えてボケるあさひ。

薙に、絶対言うと思ったといわれてしまう。

インターハイに出るのに部旗がないとカッコつかない!

えりも考えたこともなったという。

どうしても欲しいと、真剣な薙。

真っ先に賛成したのはあさひ。

「確かに、想像するとイイ感じかも。」

この一言で皆が賛成に傾く。

唯が早速携帯で調べる。

最短で4日で出来るらしい。

時間的には間に合う。

問題は予算。

ちょっと高い。

300×450の一番小さいので16000円。

でもそんなのじゃいやだ。

そうは言っても・・・

合宿もあったし、遠征費とか参加費とか・・

このところ出費がかさんでいた。

そこへきて旗を作る方金出せとは言いづらい。

作りたいサイズのものは4万7千円。

えりは判断を部長のさくらに委ねる。

(パパに言えば出してくれそうだけど・・

それも少し違う気がする。)

さくらは一旦保留として、その場は終了。

えりは何か考えている表情。

えりと真春が試合形式の稽古中。

防戦一方のえりに福留監督が注意する。

わかっていても、なかなか上手く行かない。

結局真春に一本とられる。

福留に

「相手見過ぎ。

自分に興味持てって言ってるでしょ。」

と言われてしまう。

「コートの中くらい自分を出しなさい。」

 

えり自身は出しているつもりらしい・・・

練習後のロッカー室。

えりはしっかりしなきゃと、自分を叱る。

団体戦は自分と文乃で引っぱっていく。

その後、えりは携帯を取り出して誰かにメッセージを打つ。

 

そこに薙が入って来た。

薙は、藤ヶ丘の監督をしている母が、宮地先輩のことを気にしていると切り出す。

・インハイ予選でケガした試合の相手(山田)があれ以来塞いでしまっている。

・いつかきちんと謝らせてほしいそう・・

・あの後すぐ引退して、薙刀もやってない。

 

えり「そんなこと私に言われても・・・」

でも薙からはもっと言いにくい。

一番仲いい野上先輩から伝えて欲しい・・

暗い中、家路を歩くえり。


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団体戦に真春が出られないのは残念。

だけど受け止めて前を向く。

でないと国体選手に選ばれることは無い。

山口インハイのどこかが、私の引退試合になる。

 

そんな事を考えながら歩いていると、猪又先輩が声をかけてきた。

 

ベンチに座って話す二人。

話題は真春の件。

何もしてあげられないから、自分に出来ることをちゃんとやると話すえり。

全国大会は初めてだけど、気合を入れて頑張る。

(真春は私の何万倍も苦しいはず、悔しかったはず。)

「私はそもそもレギュラーギリギリだった。」

と話すえりを遮るようにし猪又は

「野上! 

おめでとう、野上。」

と祝福する。

インハイに出られるの、嬉しいね。

真春の前じゃ言えないけど。

 

その言葉を聞いてえりの目からは涙がこぼれ落ちる。

うれしいなんて、思っちゃいけないと思っていた・・・

 

猪又も元選手。

インターハイに出たかった。

えりだってインハイに出られてうれしいはず。

それはわかる。

3年間頑張ってきたんだから。

 

えりは泣きながら自分を責める。

私はひどい奴。

真春があんなけがしたのに・・・

出られてうれしいなんて・・・

 

猪又は、

「カンケーないよ。」

と言ってえりの肩を抱いてあげる。

楽しんでくればいい。

 

猪又はえりに”OG一同より”と書いてある封筒をえりに渡す。

猪又は笑いながら

「こうやってOGの権力が増していくんだねえ。」

 

えりは力一杯礼を言う。

みんな喜びます!

 

えりがもっと部に遊びに来てくださいというと、

猪又はジャマしちゃ悪いからなかなか足が向かわないという。

 

来年になったらこんなふうに、自分も薙刀を少し遠くに感じているんだろうかと少し寂しい気持ちになるえり。

 

猪又先輩は帰っていった。

先輩に向かって深々と頭を下げたえりは、顔を上げて走り出す。

その表情は、何かつかえていたものが取れたようにスッキリしている。

 

えりにとっては最初で最後のインターハイ。

本選まであと14日。

——294話ここまで。

あさひなぐ 295話に続く

〇感想

監督に、ずっと自分を出せと言われ続けていたえり。

つかえていたのは真春への気持ち。

薙刀を楽しんじゃいけないと自分を抑え込む気持ちでした。

監督もそれを何とかしたかったのでしょう。

それを猪又先輩がしてくれました。

いい先輩に、いい監督に、いい仲間に、恵まれていますね。


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