IH本選カウントダウンシリーズ

今回の主役は、紺野さくら。

高校二年生。

薙刀部部長。

 


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さくらが部員から部旗代を徴収している。

一人2千円。

金額的にこれくらいが限界。

これとOGからのカンパを合わせると、上から2番目のヤツが作れる。

 

ホントは・・

家がお金持ちのさくらとしては、親にねだればお金は出してもらえて、一番いいヤツが作れる。

前だったらそうしてた。

その方が簡単で、単純で、楽ちん。

さくら
(この頃の私の心は少し、めんどくさい。)

親にねだるのは、違う気がする。

だってこれは、私だけのものじゃないから。

雑務が溜まって来た。

学校のホームページにインターハイに向けた意気込みを書かないといけない。

部旗のデザインを決めなきゃいけない・・

 

まずは部旗から。

大まかなデザインは出来た。

あとは入れる言葉。

先輩に相談しても、イマイチ。

 

ベッドに横たわる。
(西欧の貴族が寝るようなベッド)

まさか久々の公式戦がインターハイ本選になるとは思ってなかった。

団体戦のことを考えると臆病になる。

なぜならこれは、自分だけのものではないから。

部活でのかかり稽古。

いつものように監督に怒鳴られる。

「間合いに入りなさい!紺野!」

前に出る。

すると、小手に決められる・・・

ため息をつく監督。

 

さくらは監督に言いたい。

私を団体から外した方が勝率上がりますよ。

と。

言えるわけはないけど。

進むのも逃げるのも怖い事。

さくらは知ってしまった。

 

旭と将子が居残り練習をしようと声をかけてくれた。


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遅くまで練習に打ち込む3人。

さくら
(ああ・・・

悔しいな。

こんなにも変えられてしまった・・・)

 

練習が終わって、部室で学校のホームページ用の原稿を書く。

将子と旭は待ってくれている。

 

インターハイに向けた意気込み・・・

”私たち

二ツ坂高校薙刀部は・・・”

さくらの筆が進みだした。

家に帰ったさくら。

お父さんが自慢げにさくらの写真を見せる。

薙刀の試合の時撮ったもの。

薙刀の服を着て、椅子に座って応援している。

それを父親が応援席から撮ったもの。

さくらの真剣な表情が凛々しい。

薙刀の服が日本一似合うという父親。

この時は試合には出なかったのだが。

父親は、そんな事はどうでもいいという。

「本当に今までで一番、キレイだよ。」

 

さくらは云う。

でも、今までやった習い事の中で一番下手。

「ホントに、特別下手なの。

だからね、私今、頑張ってるんだ。」

さくらが提出したインターハイに向けた意気込み。

” 私たち

二ツ坂高校薙刀部は、

インターハイに向け

予選前に部長を交替するなど、

早期に新体制へ移行し、

三年生の先輩たちが競技に集中できる環境を、

チーム一丸となって作り上げました。

各々の課題を抱えながら

励まし合い助け合い、競い合いながら

今日まで厳しい稽古を重ねてきました。

皆様、応援のほどよろしくお願いいたします。

薙刀部部長 紺野さくら ”

インターハイ本選まであと九日。

——296話ここまで。

あさひなぐ 297話に続く

〇感想

さくらの人としての成長とか、

家族のサクラへの愛情とか、

とてもよく伝わって泣けました。

確かにさくらは頑張ってる。


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