明日、恭一か鳥栖のどちらかが消される。

 

恭一の言う正しい事とは?

・延人が生きている証拠か・・

・もし消されているなら、その犯人を組織は見つけたがっている。


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・そのどちらも見つからなかった場合は、鳥栖を犯人に仕立て上げる。

・真実は重要ではない。

・麻取には、拷問された鳥栖が自白した後逃げようとしたので取り押さえようとしたら事故で命を落としたと報告する。

・もし延人が後から生きて帰ってきたら、「鳥栖、スマン」で済ませるつもり。

以上が組織のプラン。

しかし、恭一自身は鳥栖が延人をやったと思っている。

証拠を見つけ出して鳥栖に突き付けて自白させる。

これが恭一の言う正しい事。

父親がじさつでしんだことにされた教訓。

 

鳥栖は、家族から父親を奪う事への教訓はないんですかと、拳を握り締めながら問う。

 

恭一は答えない。

 

鳥栖は思う。

何が正しい事だ。


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(元々はお前達が僕の娘や妻の実家を・・・)

 

この時、鳥栖の頬を不意の涙がつたう。

この1週間いろいろありすぎた。

疲れ果てて、堪えていたものが溢れたのだ。 

 

それは恭一もそう。

証拠を見つけようと動いてきたが、結局何も見つからなかった。

 

しゃがみ込む二人。

すると気が抜けたのか、鳥栖の腹がグーとなる。

昼夜食べてない。

冷蔵庫に卵があった。

恭一にそれとなく促しても作る気はないという。

鳥栖
「何か食べませんか?

最後の晩餐になりますし。」

 

鳥栖は自分の身の上話をしだす。

鳥栖の父親も鳥栖が高校生の時に他界した。

母親と一緒に交通事故で。

その後引き取られた祖父も間もなく病気で亡くなった。

それからはずっと一人暮らし。

店で買ったパンやおにぎりばかり食べていた。

この話は本当。

 

恭一も話の内容が本当であることは知っていた。

鳥栖家の情報は色々とインプットしてある。

 

 

 

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