DL紅白戦。

前回の続きで1回表。

狩野3塁打の後4番門松はフォアボールで出塁。

1,3塁の場面で鷲中がスリーランホームラン!

レギュラーチームが4点をとってこの回終了。

 

ベンチで天宝が0.1秒について下級生たちに説明する。

 

走塁でランナーは0.1秒で70~80センチ進む。

1秒で7メートルだ。

つまり野手が0.5秒もたつくとその間にランナーは3.5メートルも進む計算。

 

これを聞いて寿は驚く。

さっきの狩野の打球の処理の時に時間を意識していなかった。

前もってフェンスが跳ね返らないことの確認を怠ってしまった。

記録は3塁打だが実際は2塁打とセンターのエラーということになる。

 

天宝は話を続ける。

走塁のタイムは脚力+ベースランニングの技術。

これは個人練習で向上させることができる。

しかし守備は外野の技術(打球処理や送球の精度)だけでなく

中継が入ることもあるしタッチの技術など連携の質が重要になってくる。

 

突き詰めると野球は0.1秒を奪いあうゲームという側面もあるのだ。

狩野が言った1円玉とはそういうことだ。

 

守備の1歩目、走塁の打球判断の重要性が浮き彫りになってくる。

 

天宝は今日は負けてもいいから3年生の時間を奪うことを意識してみろと話す。

 

寿が打席に入る。

 

ピッチャーの阿比留は18時からのテレビを楽しみにしているのでさっさと試合を終わらせるつもりでいる。

 

キャッチャー狩野は寿に初球のリクエストを「好物は?」と聞く。

 

寿はステーキと返答。

 

ストレートを投げてもらえるものと思っていた寿。

しかし狩野が出したサインはスライダー。

 

阿比留の球は大きく曲がって落ち、寿は空振り!

 

寿は1球目くらいストレートを下さいとクレーム。

阿比留は身を削って投げる1球を遊びで投げることはないと厳しい。

 

〇感想

 

0.1秒の話もすごく面白かったですが

その前に鷲中の変化が気になりました。

あんなきりっとした顔初めて見たような気がします。

選手としての厚みを感じるというか・・

今後も静かに強くDLを引っ張って行ってくれそうな予感がしました。