自分は告白なんてするタイプだと思ってなかった旭。

思いもかけず夏之に気持ちを打ち明けてしまう。

 


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歩いていく夏之の後ろから上着の裾をつまんで

「好き。」

と気持ち伝えた旭。

 

二人の時間が一瞬止まる。

 
旭は服をつまんだ手を離して後ずさり。

何か、とんでもないことをしてしまったような顔をして。

そして後ろを向くと走り出した!

 

夏之が

「東島さん!」

と呼び止める。

 

旭は立ち止まるが、また走り出す。

その後ろ姿に夏之は叫ぶ。

「俺、見てるから、ちゃんと!」

君が、君が闘ってる姿、オレ大好きだから。

 

 

階段の下で真春がサポーターを巻いた左ひざに話しかける。

ゴメンね、もう少しで終わるから。

 

そこに旭が猛スピードで駆けおりてきた。

そしてそのまま壁に激突して壁をドンドン手で叩いて、全身の力が抜けて崩れ落ちた。

 

見ていて訳が分からないのは真春。

「何。」

 

旭はただ笑うのみ。

 

そのまま旭は真春の隣に座る。


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頑張りましょうね、インターハイ。

 

うん。

 

・・暑いですねえ・・

 

暑いねぇ。

 

生きてるなーってカンジします。

 

・・・するねぇ

 

 

生きている。

こんな所で、

一秒先のことも分からないまま、

こんなにも小さく不確かならば、

きっと、どんな自分にもなれる。

 

 

みんなが呼びに来た。

並んで歩きだす。

そのとき、旭が部旗に書く言葉を思いついた。

 

部室に行って、皆の前で旭がホワイトボードに書いた言葉は・・

 

野心

 

「いかがでしょう。」

 

みんなの目がホワイトボードを見つめる。

えり
「ちょっと変わっているけど。」

さくら
「いいんじゃないでしょうか、私たちらしくて。」

皆、気に入ってくれた様子。

分不相応な夢を描く、私たちへ。

 

東京都 国陵高校。

皆が倉庫からプラカードを引っぱり出してきた。

埃をかぶっていたので寧々は布で拭く。

 

 

 

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