グループステージ第2戦。
相手は中東の難敵・ヨルダン!
試合開始直前の椿家。
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日本は深夜。
テレビの前に母と姉。
父は遅れて起きてきた。
(深夜の放送に備えて寝てたら寝過ごした)
すでにスタメンは発表された。
大介はベンチスタート。
父はちょっとショック。
母は落ち着いている。
母
「お父さん。
日本代表は23人しかいないのよ。
その中にブラン監督は大介を選んでくれたの。
大介にしかできない役割があるから呼ばれたのよ。
それがたとえ目立つ仕事じゃなくてもね。
やるべきことをやったら、きっとチャンスは巡ってくるわ。」
淡々と話す母だが、静かな闘志は伝わってくる。
大介の試合前と同じ。
やはり闘争心みたいなものは母さん譲りだなー
と、うれしそうな父。
家族のためにお茶を淹れる父。
テレビの前に正座している妻を見て思う。
こんな妻の為にも、あと我が家の空気の為にも・・
ブラン監督、どこかでチャンスがあれば
息子を・・
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大介を試合で使ってやってください・・・!!
—
日本代表のロッカールーム。
皆着替え終わって円陣を組んでいる。
城西
「今日も勝って、グループリーグ突破を確実なものにしちまおうぜ。」
いくぞ!
おおおおおお!!
椿は扉付近に立って出ていくスタメンの選手たちを送り出す。
越後、畑と、握手をして送った後、
下を向いて花森が来た。
椿は
「いいプレー期待してます!
花森さん。」
と、握手を求めたが、スルーされた。
ショックを受ける椿。
通り過ぎてから花森は立ち止まり
「ふん・・・
ぼぼ・・傍観者どもめ・・
そうやっていつまでも・・
こ・・この花森を神のように崇め・・・
すがっていればいいさ・・・
天才の苦悩など露も知らずにな・・・」
自分が何か気に障ることでも言ったのかと思って固まってしまう椿。
見ていた城島が、大丈夫だと言ってくれる。
あれがハナ。
ようやくいつもの調子が戻って来た。
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