7月8日大阪市天住之江区
大坂南港中央球場
大阪府大会一回戦
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DL対千牧(せんぼく)
4回を終わって18-0
本塁打3発含む12安打の無駄のない猛攻。
投げてはエース天津が2安打無失点。
観客が驚いている。
春とは段違いに強くなっている。
ダークホースどころではない。
ド本命。
—
DLベンチ。
これだけの猛攻を見せていても選手たちはアカンアカンと言っている。
マリオ
「クソ試合じゃこんなもん!!」
長野がファウルフライでタッチアップしなかった。
点差開いても手を抜くな。
ルイージも内野ゴロのバックアップが甘い。
天津は楠に注意される。
詰めが甘い。
マリオは震えている。
回を追うごとに点数が減っているのは油断している証拠。
未熟さがスコアに出てる。
こんな体たらくでは甲子園優勝などできない。
「大阪大会すら勝ち上がれへんわカス!!」
狩野はバッターボックスに向かいながら
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「今のままじゃまた快苑にやられる。」
勝ちたい人、手ェ挙げて・・・
俺らは弱い。
もっと強く・・もっともっと・・・
5回表、再びDLの猛攻!!
8点を加えた。
その裏を天津がビシッと抑えて26-0
藤巻監督
「飢えろ飢えろ、もっと飢えろ・・」
球場を去るDLの選手たち。
あれだけの快勝の後でも、鬼気迫る形相。
この1年の想いが溢れ出ている。
—
同日夕方、DL球場ではメンバー外が応援の練習をしていた。
飛田もボブもふざけてしまっている。
相変わらずほっぺを膨らませている花本が注意する。
メンバー外が遊んでたらアカン。
応援などしたくないのに応援するジレンマでそうなってしまうという飛田。
1試合で声がつぶれた。
決勝まで100%もたない。
今日来てくれた一般生徒はたった二人。
どうやったらみんな振り向いてくれるのか・・・
「片想いって切ないな・・・」
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