前回のあらすじ

 


スポンサーリンク


 

札幌に行く旅の準備をしていると、押入れからたくさんの絵が出てきた。

妊婦の絵と同じタッチの絵。

今までずっと送られてきていたのだ。

 

岸田由紀が封筒を持って来た。

佐野とやり取りしていたらしい。

その手紙には心の事も書かれていた。

 

北海道に渡った心は札幌拘置所を訪れる。

 

 

ここから37話

 

 

札幌拘置所に来た心。

佐野と初めて会った1989年を思い出す。

 

その日は元号が昭和から平成に変わった日。


スポンサーリンク


佐野は心に握手を求めたが、心は拒否した。

 

心は今にして思う。

(俺の親父の手の感触や温もりは、どんなだったのだろうと。)

 

弁護士に伴われて面会室に入る心。

弁護士は退出し、佐野が入って来た。

年老いて、やつれてしまっている。

 

長い間、立ったままお互いの目を見る二人。

 

心が最初に発した言葉は

「自分が・・・

誰だかわかりますか?」

 

佐野は心に一歩近づいて

「心さん・・・

いや・・

正義か・・・?」

 


「はい。」

 

 

 

次ページへ
 
 


スポンサーリンク