コウノドリドラマ 1話の原作(マンガでは191話) 耳の聞こえない妊婦編1
–原作191話(耳の聞こえない妊婦編1話目・産声)あらすじ
冒頭、ベイビーのライブの様子が描かれる・・・
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ペルソナの新生児室。
サクラが赤ちゃんの様子を見て回っている。
赤ちゃんが泣いている。
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その声は、ここ・産科の”音”。
中でも、この場所にいる誰もが一番嬉しく、安心する音・・・
それは、”産声”
なぜ産声が一番うれしくて安心する音なのか?
それには理由がある。
赤ちゃんはお母さんの羊水の中で浮かんでおり、へその緒を通して酸素をもらい、二酸化炭素を返すという呼吸をしている。
つまり、お腹の中では肺で呼吸をしていない。
赤ちゃんは外に出たとたん、へその緒を切られる。
従って自力で呼吸をしなくてはならなくなる。
大きく息を吸い込み、息を吐きながら泣くことで、羊水を体外に出して肺を膨らませる。
赤ちゃんは生まれたその瞬間、体の機能を急激に変化させるのだ。
それが出来なければ、新生児仮しにつながり、今後の成長に悪影響を及ぼすかもしれない。
人生最初の肺呼吸・・・
それが産声だ。
つまり・・・
産声は、元気に生まれたよ、という赤ちゃんからお母さんへのメッセージ。
しかし、今サクラの目の前に座っている早見さんと言うかわいい妊婦さん・・
彼女は赤ちゃんからのメッセージを受け取ることができない。
付き添いで来ている夫の話だと、彼女は
・補聴器をつけていれば、大きな音は聞こえる。
・しかし、会話としては聞き取れない。
残念なことに、ここペルソナには手話通訳できるスタッフがいない。
夫は仕事があるので、なかなか一緒に来れない。
同席しているケースワーカーから、
彼女が来院する時は役所に頼んで手話通訳か、要約筆記ができる人について来てもらうという提案がなされる。
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しかし、プライべートな事なので、彼女の希望で自分で筆談をすることに決まる。
そして緊急時の連絡方法はFAXとメールで行うことになる。
—
早見さん健診の日。
サクラは筆談を忘れて、ついつい口でしゃべってしまう。
その都度紙にもう一度書くという二度手間になってしまい、早見さんもちょっと困り顔。
内診の時も、カーテンの向こうのサクラが所見を紙に書いてそれを小松に渡し、小松が速水さんに見せるという、妙な間が空いていしまう。
赤ちゃんが元気な事が分かって嬉しそうな早見さん。
しかし終わり際にまたもやサクラは、伝達事項を口頭で行ってしまうミス。
しかも今度は紙が見当たらない!
うつむいてしまう早見さん。
—
耳が聞こえない妊婦さんが初めてのサクラと小松。
相談して、小松の知り合いの助産師、武田に聞いてみることに。
武田には、サクラも研修医時代にお世話になっている。
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食事をしながら話している小松とサクラと武田。
武田が、耳が聞こえない妊婦さんを診る時の注意点を話してくれる。
・ろう者の人は口元や表情を見て話をするから、出来るだけ目を見て話してあげる。
・内診のときはカーテンで医者の姿が見えないから、カーテンを閉めないか聞く。
・そこの不安は助産師がフォローする。
これくらい。後はいつも通り。
一番大事なのは、サクラや小松がいつもしているように、妊婦さんの気持ちに寄りそってあげること。
そうしたらそれは相手にも伝わる。
—
次の早見さんの健診の時、サクラと小松はホワイトボードを2枚用意する。
1枚を早見さんに渡すと、早見さんはキョトンとしている。
サクラのボードには
”このボードで一緒に筆談をしましょう!!”
そして早見さんがサラサラとボードに書き出した。
そのボードには
”ありがとうございます!”
早見さん、にっこり。
–191話ここまで
コウノドリ 192話へ続く
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