青道高校の次の相手は・・

西寺監督率いる西邦高校(愛知)。

 


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去年の佐野のような大型スラッガーはいないが、

上位から下位まで全員が球足の速い打球を飛ばして来る。

勢いづくと止められないマシンガン打線。

 

先攻は西邦。

青道の選手たちは守備位置に着く。

マウンド上の沢村がいつものヤツをやっている。

「本日の第3試合

惜しくも連勝は止まってしまいましたが

夏之本選こそが本番。

迫るその日に備え、またここから一つずつ積み重ねていきましょう!!

それじゃあ改めて

 

ガンガン打たしていくんで

バックの皆さんよろしくおねがいしやす!!」

 

青道オーダー

1番セカンド 木島

2番ショート 中田

3番センター 麻生

4番ライト 結城

5番ファースト 山口

6番レフト 三村

7番サード 樋笠

8番キャッチャー 奥村

9番ピッチャー 沢村

 

沢村の口上が終わると、観客から拍手が起こる。

「待ってました。」

「いつもの!!」

 

山守学園の選手たちは驚く。

あいつこれいつもやってんの?

 

山守のピッチャーは自分もやりたいと言っている。

 

西邦の1番はセンター、中川翔。

 

奥村の観察

・足元をほとんど見ずに打席に入った。

・立ち位置はベース寄りで後ろ側。

 

西寺監督
「クセ球のサウスポー。

まぁ・・


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打席で見んとわからんわな。

いろいろと策は用意してあるが・・」

 

マウンド上で集中する沢村に、倉持が声をかける。

「ピンチになったらいつでも呼べよ。

タイキックで気合入れに行ってやるからよ。」

 

前園と金丸、東条も便乗。

 

そんなことされるまでもなく、沢村は気合が入っている。

それはそう。

監督にあんな言葉をかけられたら。

 

倉持はちょっと悔しいのだ。

本来なら、あれはオレがもらわなきゃいけない言葉。

 

監督が沢村に、お前がチームを引っ張れ、と言ったこと。

 

その言葉を高島から伝えられたのは落合コーチ

「へえ・・・

片岡さんがそんなことを・・」

 

部長は、

驚いたことは驚いたが、

(ここ最近の沢村の成績を考えれば納得というか・・

チーム内における存在感

この空気を変えてくれるんじゃないかという期待

今の沢村なら・・)

 

沢村、第1球を投げた!

相手はセーフティバントの構え!

ボールはバットにかすりもしない!

しかし!

奥村が弾いた!

 

ストライク。

 

セーフティの構えにも全く動じず、沢村はいい球を投げた。

奥村の構えたところに。

 

奥村は沢村の言葉を思い出す。

” オレはお前のミットを信じて投げる ”

 

奥村、ボールを拾って返球。

「ナイスボールです。」

 

 

 

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