飛田や花本らメンバー外が集まって話している。

飛田が手にしている紙には

大阪夏の陣 ベスト8

と題して、8強の組み合わせと日程が書いてある。

 


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組み合わせは左から

DL-南洋

満附-中経大堺

浪花大流星-大三大

植の宮-快苑

 

ここからが正念場。

しかし・・

相変わらず一般生の応援参加はほとんどなし。

花本達メンバー外は連日の応援で喉がお釈迦。

もう声が出ない・・・

 

次の対戦相手の南洋は、大阪名物 猿吠えの大応援団を擁する。

 

花本は落ち込んでいる。

自分は最低。

メンバー外の分までレギュラー組はひっしに戦ってくれているのに・・

甲子園が近づくにつれて・・

早く負けろという思いが強くなる。

 

飛田は、気持ちがよくわかるという。

しかし結局自分たちを救うのは全国制覇しかない。

府大会5回戦敗退のメンバー外だと聞こえが悪いけど

甲子園優勝校のメンバー外なら世間的にも恰好がつく。

 

やっぱり悲しそうな表情の花本。

 

飛田は応援に前向き。

甲子園まで後3勝。

南洋に負ける訳にはいかない。

応援は数より魂や!!

 

丸井は先発の阿比留を心配する。


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イラチだから、南洋の圧に耐えられず自滅しなければいいのだけど・・・

 

 

7月28日

南港中央野球場

大阪府大会準々決勝

DL 対 南洋

 

噂通り、南洋の応援が凄い。

300人は軽く超えている。

予選では反則なくらい。

300人が声も動きもピッタリ揃えて大声援!!

 

現在南洋の攻撃。

ふらふらと上がったフライをセカンドとライトがお見合い。

これで3-3の同点!!

7回表、試合は振り出しに。

そしてなおもツーアウト2塁!!

 

平次郎がぼやいている。

大声援のせいで任せろ任せたの声がかき消されて聞こえない。

 

兄がたしなめる。

甲子園ではこんなものではない。

声援とブラバンで選手間の連携はかき消されるし

打球も観客の服に溶け込んで見失う。

声が出ない分、野手同士頻繁に目を合わせることが必要だし

大きいジェスチャーで連携をとることも肝心。

言ってみればこの試合は、

甲子園の予行練習として最適。

 

しかし・・・

丸井の心配が的中。

マウンド上の阿比留が大声援を気にしてイライラし始めた。

2アウト2塁の場面でセンター前に打たれてしまう。

これで南洋が1点リード。

 

 

 

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