午後6時30分

DL学園室内練習場

試合後の自主練を終えた3年生たち。

今日の狩野の活躍を話題にしている。

逆に自分たちが情けないとも。
 


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それにして試合後の練習量ではない。

ケガをしないように注意しないと・・・

しかじ藤巻は、みんなでやる自主練のこの時間が心地いいという。

みなも同感の様子。

そこに部長がやってくる。

カラスと古谷、金川をグランドに呼ぶ。

部長は3人に

「鬼頭が病院へ行く途中に事故を起こした。」

と伝える。

車に乗っていたことは伏せる部長。

詳細が分からずに怪訝な顔をする3人。

部長は、詳しいことが分かり次第連絡するから他の部員には伏せておくように言う。

金川は、出場停止などにならないか確認する。

部長は、「心配ない。」と言うが、部長の表情がただ事ではないことを物語っている。

3人の険しい顔を見ていると涙をこぼしそうになる部長。

部長は踵を返して帰っていく・・・

3人はお互いに顔を見合わすと、途端に不安げな表情になる。

そのころ狩野は、一人外で天に向かって手を合わせていた。

風呂で烏丸に、一緒に優勝旗を掴もう、と言ってもらったことを思い出している。

絶対甲子園に行く!という思いをさらに強くする狩野。

あとちょっとで夢に届く!

そこに花本が迎えに来る。

全員研志堂に集合しているという。

午後8時、研志堂。

野球部員全員が集まっている。

部長には口止めされたが、鬼頭の件を皆に話す烏丸。

火影も、他のレギュラーも出場停止を心配している。

しかし藤巻は一人、

それは心配しすぎ。


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大事なら寮監や首脳陣が直接話すはず、と楽観的。

しかし金川ら3人は部長の表情を直接見た。

まるで棺桶に花を手向ける時のような部長の顔・・・

あたかも自分たちがしぬみたいに・・・

部長は明らかに何かを隠している。

という事は思っている以上に事態が深刻である可能性が高い。

烏丸は

「覚悟はしておいた方がいい・・・」

と思いつめた表情で言う。

藤巻は、

「そんなの憶測だろ?簡単に覚悟なんて言葉を言うな。

プロに行くための通過点のお前らは簡単に覚悟とか言うが・・

俺みたいなカスにはこの夏は一生残る財産になるんじゃ!!」

と、烏丸をにらむ。

しかし思いは皆同じ。

覚悟をしておかないと、自分たちの今までが一瞬で消えてしまうのが怖くて仕方がないのだ。

烏丸も、古谷も金川も下を向いて震えている。

1年生も2年生も神妙な面持ちである。

藤巻は立ち上がり、

「今は前に進むしかない。

憶測に振り回されるより、今を生きるしかない。

甲子園で優勝してはしゃぐんや!

そのために辛い日々を乗り越えてきた。

近畿大会で俺は学んだ。

今やれることをやる。

大丈夫や、大丈夫。」

しかし皆の表情は暗いまま・・・

この時研志堂の外に1台のテレビ局の中継車が停まった。

そしてスタッフがカメラを設置しだした・・・

——129話ここまで。

バトルスタディーズ 130話に続く

〇感想

これはいよいよ出場停止の線が濃厚になりました。

3年生たちの気持ちを思うと、胸が張り裂けそうになります。

あと、鬼頭がライターに渡したノートの件もあるし、

廃部の危機にまで発展する可能性もあるような・・


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