パトカーが零花のマンションの下に停まった。

土井
(何があった・・!?)

 


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鳥栖の首を麻取が締め上げている。

 

 

麻取の人生回想・・・

父は官僚、母は高校の教員という家庭に生まれた。

仕事で多忙な両親は幼稚園の頃から家庭教師をつけた。

毎日勉強漬け。

大人になるまで勉強以外の事は何もしてこなかった。

 

大学卒業後は親に紹介された女性と見合い結婚。

やがて妻は妊娠。

しかしそれでもまだ人生で人からの愛情を感じたことは無かったし・・

人を愛したこともなかった。 

 

延人が生まれた。

赤ちゃんに指を握られると形容しがたい感情が生まれて・・・

大切にしたいという思いが強くなった。

 

しかし子供への接し方がわからない。

結局一度も息子を抱き上げることなく、延人は大きくなった。

 

親子の会話はなく、やがて延人は少年院に入った。

そして妻とは離婚・・・

 

何も無くなった麻取は仕事をやめて、たまに日銭を稼ぐだけの毎日。


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そんなとき、社長の志野に出会った。

無気力な麻取を志野は励ます。

菱形重工で億単位の取引をしていたあなたならもっと稼げる。

来年出てくる息子さんの為にも稼ぎましょう!

 

言葉巧みに麻取を誘う志野。

 

親から愛情をもらえなかったことで人を愛せない麻取。

その麻取に、息子を愛することで自分も人間に育つんだと話す。

接し方がわからなくても

バリバリ働いて稼いでいる背中を見せることで息子もわかってくれる。

志野
「ね!?

だからやろうよ!」

 

そして麻取は仕事を始めた。

 

人間になる為の、第二の人生・・・

そう思って麻取は頑張った。

 

そして延人が少年院から出てくる日・・

麻取は組織のメンバーをつれて息子を迎えに行った。

 

目つきの悪い男たちを引き連れている父親を見て延人は父親を見直した様子・・・

 

 

そして現在。

その延人もいまは骨になってしまった・・

第二の人生も終わった。

麻取
(だからもう、僕が人間になる日は来ない。)

 

 

 

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