ガベルが叩かれて、刃皇裁判が始まった。

刃皇
「聞かせてくれ。

君は・・・

何で相撲を取っているんだい・・?」

鬼丸「え・・?」

鬼丸はハッとする。

 


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両者、土俵中央で胸が合った!

鬼丸がやや苦しい体勢。

 

解説は長門親方。

二人は土俵上で対話をしているという。

筋肉の微動、息遣い・・

肌を合わせることで膨大な情報が二人の間を行き交う。

「刃皇は・・

鬼丸に興味があるようですね。」

 

 

もはや意識が朦朧としている鬼丸。

肌を通しての刃皇の語りかけは言葉よりも饒舌に響く・・・

 

刃皇による裁判の被告の席に立っている鬼丸。

傍聴席のガヤ刃皇が色々言ってくる。

時間の無駄。

ここまでする価値のある力士とは思えない。

 

しかし裁判長は刃皇本人。

「私はもっと彼の事が知りたいんだ。」

 

体格基準に満たない小さな体を限界まで鍛え上げた・・・

体中に刻まれたこの傷が、いかに険しい道を歩いてきたかを表している。

苦労をいとわない、相撲への情熱を感じる。

「だからこそ、同じく相撲を愛するものとして・・・


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今の君の姿が哀しく・・・

許しがたいのだ。」

 

今度は鬼丸が語る番。

鬼丸は頭をつけて半身でこらえる。

 

鬼丸の答えは・・・

拒絶。

 

鬼丸
「・・・

ワシがどんな相撲を取ろうが・・・

あんたに咎められる謂われははねぇ・・・」

あんたにはわからない。

全てを持ちながらそれを捨ててしまえるあんたには・・

 

傍聴席の刃皇たちが反発する。

それじゃあ俺が何の苦労もしてこなかったみたいじゃないか。

やっぱりしにたがりとは分かり合う事はできないな・・

 

しかし、裁判長の刃皇本人は

「・・いや、わかるさ。」

君がいるその場所は、かつての私がいた場所。

現実に押しつぶされ、勝利することでしか自分の居場所を守れないと思い込んでいた。

しかし君はもう気づいているだろう。

君の安い命を一つ懸けたところで私には届かんという事を・・

 

刃皇は続ける。

自暴自棄になり、周りを悲しませてまで得たいものとは何だ!

君は一体何のために相撲を取っているのだ!

 

鬼丸は、プロは結果が全て。

これでダメならしんで終わり・・・

それだけだと答える。

 

 

 

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