前回の最後。

夏之介は徳永を食事に誘い、聞いてみた。

49勝と50勝、違いがあるのか。

徳永の答えは

「あるに決まってんだろ~(泣」

 

夏之介がFA宣言するかどうか迷っていることを知った徳永。

ここで夏之介をそそのかしてFA宣言させて

ゴールデンカップスへの手土産として連れて行ったら・・・

などと考えてしまう徳永であった。

 


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徳永はビールを一気に飲み干して

プロ通算50勝の肩書が欲しくなったんだな・・

ようやくお前も。

と夏之介に言う。

別に肩書が欲しくて野球やってるわけじゃ・・

などと口ごもる夏之介に徳永は

お前も来シーズンは33歳。

そういうことを考えるのは普通のこと。

確かに49勝より50勝。

それは当たり前。

お前がそれを目指すなら先発をさせてくれるチームを選んだほうがいい。

と、FA宣言する方向へと誘導する。

徳永は来シーズン仙台ゴールデンカップスのピッチングコーチになるつもりでいる。

そのとき夏之介を手土産に・・

と考えるのだが、ここでまた別の考えが浮かぶ。

この段階で夏之介を誘うと・・

協約違反にならなかったかな・・・

と、急に不安になる。

そして自分もまだ正式決定じゃないことも思い出す。

 

スマホをいじっていた夏之介が

仙台ゴールデンカップスの早乙女監督勇退のニュースを持ち出す。

そしてさらに向井ヘッドコーチが新監督就任の可能性が高いという情報も。

向井ヘッドコーチが新監督就任は徳永も知らなかった。

このニュースで徳永は自分のコーチ就任を確信する。

なにせ監督から誘われたのだから。

ひとりニヤニヤしている徳永。

そしてまた別の考えが浮かぶ。

逆に考えれば、自分はまだチームの関係者ではない。

夏之介を誘うには今しかなのでは。

先発をやって50勝を狙いたい夏之介にとっても都合のいい話ではないか。

 

徳永は一人で興奮している。

夏之介は訳が分からない。

しかし徳永にはまた別の考えが浮かぶ。

自分がコーチになるのは既定路線。

ならこの立場での勧誘は事前交渉、タンパリングという事になってしまう。

やっぱり諦める徳永。


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一人でニヤニヤしたり頭をかきむしったりしたあげく、夏之介にかけた言葉は

「ま、色々と・・頑張ってくれや。」

仙台では向井新監督のお披露目の記者会見が行われていた。

これで正式に監督就任が決まった。

記者団にコーチングスタッフの事を聞かれると、

それはまだ、決まり次第追って発表しますと答える。

東京。

自宅でくつろいでいる徳永。

向井新監督の就任会見から2日経ってもまだ電話がかかってこないことに不安を覚えている様子。

(普通監督就任を発表する段階ではコーチングスタッフは目星をつけているものなんじゃないのか・・・)

仙台。

事務方二人対早乙女・向井で話している。

ピッチングコーチの人選の件で揉めている。

133話の内容の通り、事務方は白浜を獲りたいと譲らない。

白浜を獲りたい真意は白浜の愛弟子の一之谷が欲しいから。

対する向井新監督が推すのは徳永。

徳永を取れば凡田投手がついて来るかもしれないと、対抗する。

しかし事務方は、凡田を先発で使うとして、防御率4.11を問題にする。

一之谷はクローザー。

58試合登板、29セーブ。

防御率0.99

何より”WHIP”の数字がセ・リーグ1位だった。

※WHIPとは1イニング辺りに出すランナーの数。

これが0.87人。

これはクローザーにとっては重要な指標。

 

向井も負けていない。

凡田のクオリティスタート率は12球団一。

驚異の83%!

24先発の内20試合が6回3失点以内。

 

しかし事務方は、欲しいのはクローザーだと譲らない。

向井は、先発だって足りていないと返す。

凡田の年齢は来年33

一之谷は30歳。

今年の年俸は二人とも9500万円。

事務方は

年齢、成績、補強ポイント、コスパ。

総合的に考えて凡田より一之谷。

と、データで論理的におしてくる。

これに対し向井新監督は

「細けーことたァどーでもいいんだよ。

勘だ。

俺の勘じゃ、来年凡田は15勝する!

15勝の投手を欲しくねーのかよ?」

——136話ここまで。

グラゼニ 東京ドーム編 137話に続く

〇感想

びっくりしました。

散々データで話しておいて、最後勘ですか。

でも経験値の高い向井新監督の勘だと説得力ありますね。

果たしてこの論争の結末や如何に?


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