リチャードがアジアカップを見に行っていることは笠野から達海の耳に入った。

椿か夏木がヨーロッパから目をつけられるかもしれないと聞いても達海は動じない。

「別に、いいんじゃねーの?」

それはそれで面白い、と言った表情の達海。

 


スポンサーリンク


 

笠野が、椿や夏木が海外移籍しても構わないのか聞くと

達海は、ETUとしては困ると答える。

ただ、あいつらは日本代表。

年齢的に若くて、この国のトップに近いところにいる選手なら、他のクラブから引く手あまたであるべき。

 

そしてさらに達海は、椿はこんなもんじゃないという。

あいつは今すごく伸びてる。

海外とかで、彗星みたいに現れて一気にスターダムまでいく若手選手はたいてい1年2年でとんでもないステップアップの仕方をする。

椿がそうなるかどうかは分からないが・・

今、あいつのコンディションと日本代表の真剣勝負っていう、素晴らしい状況下に置かれていることを考えると、もう一段突き抜けてもおかしくはない。

 

笠野
「お前が言うと、やってくれそうな気がしてくるから不思議だな。」

 

 

日本 対 UAE

両チームがキックオフ前の練習をしている。

 

UAEの応援が凄い!

みな白い衣装を着ての応援なのでスタンド中が真っ白!!

すごい迫力。

椿は少し押され気味。

 

越後も


スポンサーリンク


今UAEの代表チームが国内ですごい人気だとは聞いていたが・・・

ここまでのもんとはねー

と言って驚いている。

 

椿も、浦和とか東京Vとのゲームですごいアウェーの中やってはいるが、規模が違う。

椿
「こ・・ここまでの完全アウェーは・・

初めてだな俺。」

窪田「僕もーー。」

 

アップし始めて、椿の緊張は増すばかり。

落ち着こうとして深呼吸をしていると

花森が話しかけてきた。

「そそそ・・・

そんなあからさまにあがってる様子を見せると・・・

相手につけこまれるるるだけだ・・

どど・・堂々としていればいい。

ここ・・

この時点で勝負は既に・・

始まってているのだ・・」

 

花森、大丈夫?ってくらいに噛んでる!

城島に、そんなに噛んでると相手に付け込まれるぞとツッコまれると

花森は違うという

「こ・・

この花森は相手など恐れはしない。

おおおおれが戦うのは・・

いつだって自分自身なのだ・・・」

 

これを聞いた椿は、それってやっぱり緊張してるって事なんじゃ・・

と思ったが、口には出さず。

 

なんだか咳込みだした花森を相手の選手が見ている。

花森はそのままアップを続ける。

 

椿は、花森の言葉は

目茶苦茶なようで心に引っかかるものが多いと感じていた。

 

 

 

次ページへ
 
 


スポンサーリンク