夏のどこかの海岸。

まどかが日傘をさして立っている。

 


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「いいとこだべーー!?」

と言って現れたのは、ジョー。

「おっす。

ひっさしぶりだなーーまどかぁ!

何年ぶりだ!?」

 

ジョーが逮捕されて以来なので6年11か月ぶり。

 

まどかが頼まれていた煙草をワンカートン渡すとジョーは涙を流して喜んだ。

カートンで買ってきてくれたこともそうだが、吸っている銘柄を覚えていてくれた。

「おれ達付き合う?」

なんて冗談も言うジョー。

 

ジョーは今、北つばめ市の近くの民宿の手伝いをして生計を立てている。

お金はないらしい。

でも居心地は悪くないと言う。

 

まどかの用事とは・・

 

まどかは麟之介の写真をジョーに見せる。

まどか
「顔を見てみてどう思いますか?


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あなたが望むならDNA鑑定だってしますよ。」

それが、誰もが納得する形に収まる方法。

 

ジョーは、何がしたいんだ。

この話はとっくに終わっていると言って取り合わない。

 

まどかは・・・

おそらくハレ婚制度は近いうちに崩壊すると話す。

元々少子高齢化対策と町おこしが目的だったが予想以上に離婚率が高く、風当たりが強い。

間もなく市長選を迎えるタイミングでマスコミや国会でも叩かれ始めた。

 

もし市長が代わればゆずか小春のどちらかが犠牲になる。

麟之介も父親が居なくなるかもしれない・・・

 

ジョーは引いている。

まどかを怖い物でも見るような目つきで見ている。

自分には関係ない。

それはお前の勝手な予想だろうと言う。

 

まどかは認める。

あくまでも憶測。

あなたを説得するための口実。

 

 

 

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