イルカ型の特殊輸送機ベルーガがソユーズを積んで種子島の空港についた。

 


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スイングバイの笑川も空港に見に来ている。

電話でスタッフと昼食後に射場で落ち合う約束をしている。

その頃には現場に運ばれているはず。

 

福田はスタッフと射場へ向かう。

移動のバスの中でJAXAの星加と話したことを思い出す。

 

星加は、NASAのプロジェクトマネージャーのゲイツから連絡があって、

ソユーズを日本から打ち上げて欲しいと頼まれたというのだ。

 

星加は

全力で協力するが、ソユーズを日本のロケットに積むのは、インターフェースの問題もあるのですぐに実現するのは難しいと答えたという。

 

しかし福田は、ある程度の準備は出来ていると話す。

理由は、

NASAやロスコスの進行状況は笑川やコムノーツのジョン・アーチャーが常にリサーチしていて、こういう状況になることは福田たちはある程度予測していたのだ。

 

 

射場で星加と福田が握手。

星加
「ムッタ君を救うために。」

福田
「もちろん!」

 

笑川が星加に説明する。

我々スイングバイも有人宇宙船をずっと開発中ですが・・


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商売として色々なものを打ち上げる必要があるので、

衛星や補給船以外にもオリオンやソユーズの事も可能な限り資料を集めて徹底的に研究してきました。

ソユーズをロケットに繋げるインターフェースもしっかり準備してあります。

 

ソユーズの格納庫には全員抗菌服を着て入る。

人数は関係者15人くらい。

ソユーズの姿を見て、どよめきが起こる。

 

許可を取って福田が触ってみる。

ムッタとの訓練の日々を思い出す福田。

 

外に出て、各メディアに笑川が説明する。

ソユーズが打ち上がったら、そこから先はロスコスやNASAのミッションコントロールに切り替わる。

なので、我々としてはソユーズを無事に宇宙空間まで送り出すことだけに集中してきた。

 

続けて福田が話す。

苦労したのはやはりインターフェース(ロケットとソユーズの接続部)。

打ち上げの衝撃と振動を吸収してソユーズを守りつつ、宇宙に着いたらちゃんとロケットを分離させなきゃならない。

色々な計算やシミュレーションを何度も繰り返した。

宇宙でソユーズをロケットから確実に分離すること。

それが私達の役割。

 

 

 

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