加乃が昇格して印西が二軍に落とされた。

その事を聞いた夏之介は徳永コーチと話す。

 


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夏之介は

本来ならば二軍に落とされるのは自分のはずなのでは

と徳永に聞く。

 

それに対する徳永の答えは・・

夏之介はしばらくは二軍に落とされないだろうという。

理由は、

ピッチングコーチである自分を鍛える為。

 

今徳永は、山梨閥でスパイダース時代の夏之介の先輩という事で叩かれている。

夏之介の防御率を改善させるために親心を発揮したと言われて。

 

徳永は今、針のムシロだと言って苦しそうな表情をする。

昔からチキンだった徳永。

今辛くて仕方がない。

東京に逃げ出したい。

ピッチングコーチになるんじゃなかったとまで言い出した。

 

そんな徳永だが、向井監督は買ってくれていて、

ピッチングコーチとして育てようとしている。

だから夏之介を敢えて落とさずに世間からのバッシングに耐えさせて、徳永の心を強くしようとしているのだ。

 

夏之介は徳永に謝る。

自分がもっとうまくやれていたら、トクさんにこんな思いさせなかったのに。

 

徳永は、偽らざる本音として、本当だ、という。

夏之介と同じチームなんかに来てしまったばかりにこんなことになってしまった。

徳永
「夏之介だから言った!

いいよ、蔑んでくれても。」

夏之介
「ごめんなさい!

トクさん。」


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しかし一変、徳永はこれはチャンスでもあるという。

ピンチはチャンス。

ここで徳永が夏之介を立ち直らせることができたら、徳永のピッチングコーチとしての評価はグッと上がる。

 

と言ってみたものの、徳永は再びうなだれる。

そんなに甘くない。

どんな名コーチでも今の夏之介ではダメ。

どうしようもなく壁にぶつかっている。

パリーグでは当分浮き上がれない。

沈んだまま一軍に居続けるしかない。

 

 

試合前のベンチ。

向井監督は徳永と夏之介に外野を走ってこいという。

「お客さんから思いっきりヤジられて来いよ・・・」

 

二人は外野を走って帰って来た。

監督から感想を聞かれた二人は・・

意外と誰もヤジってくれなかったと話す。

 

向井監督は、やっぱりそうかという。

ここに来ているリアルなお客さんは案外そんなもん。

ネットの世界では印西が二軍に落とされて、

なんで凡田の方じゃないんだとか騒いでいるが

リアルな世の中ではそんなもん。

それがいいのか悪いのかは別として。

 

徳永は

いっそリアルなお客さんたちにも罵倒してもらいたかったといって下を向く。

かえってその方が楽になれた。

 

向井監督は震えながら落ち込んでいる徳永を見て心底情けないと感じた。

励ましてやろうと思ったのに。

コイツを買ったのは見込み違いだったか。

 

 

 

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