—
医療安全管理編第6回!
—
スポンサーリンク
カンファレンスルームにスタッフが集まっている。
倉崎が岡田さんの出産について今後の方針を話す。
岡田さんは前置胎盤。
前回の帝王切開創部に癒着が強く疑われる。
なので来週、36週0日で帝王切開をする予定。
サクラは、胎盤を剥がそうとしたら大出血するだろうから子宮は手術の時にとることになりそうだと話す。
—
小野田さんと岡田さんの病室。
岡田さんが瓶に入った液体漬けの花を見ている。
花屋の小野田さんの旦那さんが作って来てくれたもの。
ハーバリウムと言ってドライフラワーを流動パラフィンという液体につけるだけ。
ハーバリウムは植物標本という意味。
小野田さんの店で作ってい売っている人気商品。
岡田さんが貰ったものは青いカーネーションのハーバリウム。
珍しくてかわいいと岡田さんはとても気に入った。
小野田さんは小松にも一つプレゼントする。
—
会議の続き。
サクラは倉崎に岡田さんの希望を聞く。
岡田さんは子宮は残せるならば残したいと言っていたという。
だからベビーを娩出した後、胎盤を剥がさずにそのまま閉腹するのはどうかという倉崎。
スポンサーリンク
胎盤を剥がさないで閉腹後胎盤を小さくする治療をして、自然排出や吸収されるのを待つという事だが・・
サクラは倉崎の意見には賛成しかねる様子
上手く1週間くらいで胎盤が排出されればいいが・・・
胎盤が排出されず消失するまで待つとなると1~2か月通院してもらってフォローしていかないといけない場合もある。
その1~2か月の間に感染や出血のリスクもあるし、可能性は低いが結局子宮摘出になることも考えられる。
サクラの意見を受けて、岡田さん本人と家族とで話し合いの場を設けることになった。
—
倉崎が岡田さん夫妻と話している。
岡田さんは子宮は残したいが、上の子もいるので育児をしながら産後通院するのは厳しいと話す。
子宮摘出の手術の可能性もあるならば子宮は取る方向でお願いしますと岡田さんは言った。
倉崎は了解。
旦那さんは妻の体を心配する。
倉崎は
・手術当日は輸血用血液も多めに確保してある
・癒着が子宮、さらに膀胱へと及んでいる可能性も想定して泌尿器科へも連絡している
・術中に出血がコントロールできなくなった場合に子宮動脈塞栓術を行うことを想定して放射線科へも連絡している
と、出来る限りの準備をしていることを話す。
赤ちゃんへの対応としては念のために新生児科の先生にも立ち会ってもらうことになっている。
次ページへ
スポンサーリンク