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前回のあらすじ

二軍落ちからの東京ドームでの先発。

見事完封勝利を収めた夏之介。

今週はその試合の詳細とその後です。

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ダーティー桜塚がテレビを見て驚いている。

テレビではモップス対カーナビーツの試合が行われている。

現在9回表、カーナビーツの攻撃。

スコアは0-1でモップスリード。


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マウンド上には凡田夏之介。

モップスベンチは先発の夏之介をそのまま最後のマウンドに送ったのだ。

ワンナウトでランナーは二塁。

夏之介投げた!

センター前に抜けそうな強烈なあたりが夏之介の左手前でワンバウンド。

観客も「センター前だ。」

2塁ランナーも抜けると踏んでサード寄りに進みかける。。

しかし今日の夏之介は感覚が研ぎ澄まされている。

強烈な打球もスローモーションに見える。

ランナーは2塁に帰れる体勢も取っている。

夏之介はそこもお見通し。

捕った後のプレープランはもう出来ていた。

捕ると同時に振り返り、2塁に送球。

2塁手がタッチしやすい絶好のポイントに送球する夏之介。

タッチアウト。

ナイスプレイ!

この好判断に球場が湧く!

これでツーアウト1塁。

1軍の、東京ドームのマウンド。
完封の途中というシチュエーションが夏之介の五感を研ぎ澄ましているのだ。
二軍のマウンドでは全く精彩を欠いた夏の助だったのに・・

夏之介は最後の打者もショートゴロに打ち取り、完封勝利!!

キレッキレの夏之介に桜塚も大興奮!

コーチの段も、監督の高橋も予想以上の出来に驚いている。

粕谷コーチも、リリーフに回さなくてよかったと言っている。

桜塚の分析。


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・モップスの首脳陣に見る目があった。
・以前の7回ノーヒットノーランの時とは違う。
(あの時は球数が多く、9回はもたなかっただろう)
・今日は9回投げてたったの98球、しかも危なげない完璧な完封。
・これは1軍のローテーションピッチャーの心理を掴んだ起用だった。

夏之介、帰りのポルシェの中。

運転中に則川から電話がかかってくる。

則川も興奮している。

則川は夏之介の気持ちが分かると言っている。
誰も見ていない炎天下の2軍の試合では体がキレないものだと。
夏之介の体には1軍の先発が染み込んでしまった。
涼しいナイターの大観衆が見ている状況でないと、盛り上がれない体になってしまった。
今までクソリリーフだったのに”生意気な体”になってしまった。
自分もクソリリーフだったからわかる!
自分も夏之介さんも先発向きなんだ。

と、一方的にしゃべって切ってしまった。

粕谷コーチと段コーチ、高橋監督で話している。

先発20回目でこういう結果を出した。
凡田には1軍のローテーション投手の明確な才能があるのか?

これで夏之介、6勝7敗。

夏之介活躍はまだまだ続く。

次の名古屋ワイルワンズ戦も3-1で完投勝利。
(ドームではない松本市野球場だった)

その次(22回目の先発)も甲子園で8回1失点の好投。

これで3連勝!

そして翌週、23回目の先発はナゴヤドーム。

またまた完封で9勝目。

これにはダーティー桜塚も脱帽。

桜塚の予想よりもはるか上、宇宙空間まで行ってしまった夏之介。

——131話ここまで。

グラゼニ 東京ドーム編 132話に続く

〇感想

夏之介、あまりにも急激な進化で、反動があるのではないかとちょっと心配になります。

何事でも急な上昇の跡には急下降がつきものなので・・

夏之介の進化が本物であればいいのですが。


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