ブランが通訳を連れて登場。

「やあみんな。

改めて日本代表へようこそ!」

ブランは日本代表を一隻の船に例えて話し始める。

 


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船長である自分から乗組員である代表選手たちへのメッセージ。

ブランは他言無用と前置きして、選手たちに数枚のパネルを見せ始める。

それは何人もの女優とのツーショット写真。

それぞれと一緒に食事をしたという。

羨ましがる選手たち。

単なる自慢・・?ではないはず・・・

有名女優たちがなぜ自分のために時間を割いてくれたのか。

それは、仕事で結果を出してきたから。

就任以降日本代表は無敗。

代表を取り巻く環境は明るくなった。

それは選手たちにも言えること。

越後は女性たちの心を虜にし、

ゴールキーパーを目指す子供たちは星野を羨望のまなざしで見る。

これは選手たち自身が自らの手でつかんだ栄光。

 

しかし!

と、ブランは表情を一変させる。

 

ここからは親善試合ではない。

本番の戦い。

これから始まる戦いがW杯なら善戦すれば国民は認めてくれる。

しかしアジアカップ。

4年前の前大会王者の日本は優勝以外の結果は許されない。

負ければ今取り戻しかけている栄光はまたも一瞬で消し飛ぶことになる。

こういう大会は航海と同じ。

予定通りに行かないことが当たり前。

全身全霊で戦いに臨んでもいい結果が出るとは限らない、理不尽な世界。

 

「さあどうする?

下りるなら今のうちだ。

それでも君たちは、私と共にこの荒波に打って出るかい?」

 

選手たちは言葉には出さないが、皆戦う顔をしている。

城西が皆の顔を確認して口を開いた。

「喜んでお供します。

ブラン監督。」

 

オーケー。


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これでここの皆は運命を共にする同じ船のクルーだ。

生きるかしぬかの戦いをみんなで勝ちに行こうー!

 

すごいことをさらっというブラン。

選手たちは皆拍手。

ミーティングが終わって・・

秋森と城西が話している。

のほほんとした話から、急に脅すような展開のブランの話に面食らったという秋森。

しかしお陰で空気が締まった。

短期間でチームを作り上げる難しさをブランはよくわかっている、という城西。

しかし話をよく理解してなかった人も。

志村
「しかしUAEまで船でいくとは思わなかったな。」

八谷がつっこんで笑いが起きる。

 

横浜のDF、古谷が並んで歩いている椿と窪田に声をかける。

「お前達もプレッシャー感じすぎるなよ。」

椿は礼を言い、

「大丈夫です。」

と落ち着いた顔で答える。

椿と窪田には共通の思いがある。

代表選手発表の会見で・・・

ブランは、今回持田を呼べないことに触れ、

彼の代わりになる選手はいないと言う。

しかし、複数でなら、彼の役割を埋められるかもしれない。

その選手が窪田、そして椿。

二人の肩に監督の言葉が重くのしかかる。

持田の存在を埋めるなんて、出来ない。

しかし・・

窪田
「プレッシャーより、ワクワクの方が勝ってる。」

もちろん、椿も。

——459話ここまで。

ジャイアントキリング 460話に続く

〇感想

持田の存在を埋めることはできないでしょう。

存在というのは、

ピッチ上での役割だけでなく、チームをまとめたり、雰囲気を作ったりといったことも含めての事だと思います。

ブランもそこは期待していない。

椿と窪田でなら彼が担うはずだった役割を埋められる。

きっと大丈夫。

二人の様子を見てそう感じました。

楽しむことができれば!


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