–NICU part2 第3話(19巻収録・NICU part2)あらすじ

井手さんは自分の過去を語り始める。

「私一度赤ちゃんを捨てたんです。

・・・まだ19歳のときでした。」

 


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・・・・高校卒業間近。

当時付き合っていた年上の彼との子を妊娠した。

当然おろせと両親から言われたが、彼と相談して生むと決めた。

結婚式を挙げた直後の妊娠24週で赤ちゃんは生まれた。

かなりの早産。

自力で呼吸ができない。

後遺症が残るかもしれないと医者から説明された。

それでも、

どんなことがあってもちゃんと育てるからこの子を助けてくださいと、医者に言った。

その後、友達と会って話をしても、

友達はゼミや仕事の話。

しかし自分は病院にいる子供の話。

当然合わない。

2か月後、赤ちゃん(ソウタ)の呼吸器が外れた。

嬉しかった。

だが、喜びもつかの間、呼吸が不安定になり、再挿管。

それから3か月過ぎてもソウタは抜管できないまま。

 

彼はソウタに会うの辛くなってきた・・・

と言って仕事に専念するようになっていった。

 

そして町で友達に会っても、

大学に通っている友達は合コンやカラオケに楽しそう。

自分は・・今日も病院・・・

病院で担当の先生にソウタの状態を聞く。

・ソウタは声門下狭窄と言う病気。

・肺の状態はいいが、喉頭の下部が狭くなっている。

・挿管していれば呼吸は安定している。

・今後の成長を考えると、気管へ直接管を入れた方がいい。

・気管に太いチューブを入れることで呼吸は安定し、口からミルクも飲める。

・24時間管を詰まらせないように吸引の対応は必要になるが、家族と過ごせるようになる。

・母親の負担は増えるが、ソウタ君の成長する姿を見るために頑張りましょう。

病院側としてはソウタ君を家で見てもらい、保育器を空けてもらいたいという事情もあるようだ。

 

帰りながら、

家でソウタの面倒を見ることは無理だと感じていた。

これ以上自分の時間を犠牲にするのは・・・

 

家に帰ると夫の母親が来ていた。

病院で言われたことを話すと、

「じゃあユリカさんもこれから頑張らなきゃいけないわね。」

ユリカさん
「これまでだって頑張って来ましたよ。


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なのになんで私だけもっとガンバらなきゃいけないんですか?」

自分だってやりたいことがある。

しかしお義母さんは
「しょうがないわね。

あなたがそういう子供産んだんだから。」

このときユリカさんのなかで張りつめていたものが切れた。

目は生気を失い

「やっぱ無理。

私もうソウタいらない。」

 

結局彼の両親が引き取ることになった。

–回想ここまで

ユリカさん
「母親のことを知ったらソウタは私を恨むでしょうね。」

サクラ
「そうかもしれませんね。」

サクラは自身の境遇をユリカさんに話す。

生まれた時から施設で育ったこと。

施設では親を恨んでいる子もいるのは確か。

だからソウタ君大きくなって事実を知った時、母親を恨まないとは言えない。

ただ、一つ確実なことがある。

それは・・・

今NICUにいる赤ちゃんは誰のことも恨んでいない。

元気な姿をお父さん、お母さんに見せようとひっしに頑張っているということ。

 

ユリカさんは、

10年経って今の夫と結婚してようやく子供を生む気になったのに・・

また早産。

と言って黙り込む・・

今橋、四宮、小松、サクラが休憩中。

サクラは井手さんのことを話す。

今の旦那はこのことを知らないらしい。

四宮は
「後遺症でも出たら、また同じことを繰り返すかもな。」

相変わらず厳しいが、否定はできない。

NICU。

今日は夫婦で子供の様子を見に来た風間さん。

風間さんの赤ちゃんはとてもいい状態、と今橋から説明があった後で

ユリカさんは

「私にはこの子を育てる自信がありません。」

といった。

驚く夫。

しかし今橋は

「それでいいんです。」

という。

自信がないという事は、この子のことを真剣に考えてあげているということ。

この子の人生は始まったばかり。

乗り越えなくてはならない壁は沢山ある。

「ただ・・・

その時は僕ら新生児科医と一緒に、

何度でもこの子のために一生懸命に悩んで考えてあげましょう。」

泣き崩れるユリカさん。

–NICU part2 第3話ここまで

第4話へつづく

〇感想

「私もうソウタいらない」は衝撃でした。

言葉もそうですが、ユリカさんの感情を失った表情が・・・

それだけ追い詰められていたという事でしょうか。


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