冒頭、回想から。
清水との試合直前。
選手たちはETUの練習グランドで練習中。
東京ダービーを制して、皆気合が入っている。
ピィッ
達海が笛を吹いて皆を集める。
達海、全然ダメだという。
気合を入れて練習をしていただけにショックを受ける選手たち。
達海、思っていた以上にダービーのダメージがデカいなー、と言う。
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選手を入れ替えてみる。
ジーノと堀田、ガブと熊田、ガブは1列前に。
黒田と亀井も交代。
黒田は黙っていない。
次戦は2位清水との上位対決。
大事な試合だ。
しかし達海は大事な試合だからこそだという。
シーズン終盤。
ケガや疲労でコンディションの上がらないものは下げて、Bチームでいいプレーをしているものを上げていく。
それは当然だと。
渋々引き下がる黒田。
達海は亀井に声をかける。
大阪戦でいいプレーを見せていた亀井。
期待していると。
しかも今度の相手は、以前PKやらかした清水。
達海
「心のどっかにモヤっとしたもんが残ってんなら、次でドカッと精算して来い。」
亀井「ハイッ」
—
そして今回の亀井のゴール!
喜びを爆発させる亀井。
サポーターも大盛り上がり!
チームメイトも駆け寄って手荒い祝福!!
夏木は亀井にヘッドロックをして
「このままクロさんをベンチへ追いやるつもりか!」
亀井はヘッドロックを外すと、達海の元へ走り出す。
自分のことをちゃんと見てくれてる達海さんが言うなら、やれる気がしていた!!
達海に飛びつく亀井。
達海もしっかり受け止める。
それを遠くから見ている蛯名監督。
審判に抗議する。
さっきからジャッジが偏っていると叫んでいる。
審判が蛯名の元に来て話をする。
—
スタンドの奥の方で後藤と笠野が話している。
後藤は
良い時間に決まった。
これでいい雰囲気でハーフタイムに入れる。
何よりBチームの亀井のゴールと言うのがいい。
最後までクラブ全体で戦うんだという、指揮官達海の意思を反映したゴール。
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と言う。
それに対して笠野は
確かにそうだが、上手くいっているときは何とでも言える。
清水も、生え抜きの選手を多く使ってここまで戦ってきた。
理想を貫いて結果を出しているのは蛯名も一緒。
「本当に真価が問われんのは・・・
物事が難しくなった時の振る舞い方だぜ。」
—
笛が鳴って前半終了。
ETU1点リードで折り返し。
いい雰囲気でハーフタイムに入れたETU。
—
記者藤澤の思考。
難しいゲームを先制してみせた見事な前半だった。
だが・・・
清水にも隙は無かった。
最大の脅威である夏木にシュートチャンスを与えなかったし、
注目の日本代表、椿にはドイスボランチがしっかり対応して仕事をさせなかった。
若いチームだが、試合ごとに狙いを絞って戦っている。
油断はならない・・・
—
清水の控室。
蛯名監督はドカッと椅子に腰を下ろして話し出す。
悪くない前半だった。
悔やまれるのは失点したセットプレーの場面と、攻撃の精度。
いつもと布陣を変えたのがやりづらくしているのか。
フォワードの日本代表、浦田が答える。
「いつも同じ戦い方しかできないのではこの先行き詰まりますよね。」
監督は、納得の表情。
確かにこの戦い方で負けたら戦い方がブレたと、批判される。
しかしチームは常に高みを目指して努力している。
そこが緩まなければブレでも何でもない。
勝てば戦い方に幅が出たと称賛される。
監督
「どうせならその評価を手に入れて来い。」
気持ちが定まった表情の選手たち。
—
両チームの選手がピッチに出てきた。
浦田が椿に宣戦布告。
「見てろよ、後半絶対巻き返す。」
椿と浦田は代表の中盤で被っている。
ポジション争いの意味でも絶対椿には負けないと宣言する浦田。
——452話ここまで。
ジャイアントキリング 453話に続く
〇感想
前半はBチームの活躍が目立ったETU。
後半は夏木、椿と言った主力選手が中心になるのでしょうか。
椿の活躍が楽しみです。
ジーノも出て来るかな。
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