狩野のホームラン予告!
宮田はガクガクブルブル震えだす。
「10年も優勝してへんカスが・・・
なめた真似しくさって・・・」
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狩野はさらに音無を煽る。
デジャヴゆーやっちゃで!!
お前は30秒後、人生二度目の予告本塁打を喰らう事になる!!
音無は何故かポッとほほが赤らむ。
”二度目” という件に関して
音無とシニアのチームメイトだった都築がマリオに解説する。
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中学時代のG杯(ジャイアンツカップ)決勝・・・
天王寺(狩野がいた)VS 調不シニア(音無達がいた)
調不の1点リードで迎えた9回表。
ツーアウト1塁で狩野がまさかの本塁打予告。
結果、打球は東京ドームの右中間中断に突き刺さる特大2ラン。
それが決勝点になって天王寺が優勝。
その時の調不のエースが音無。
マリオ
「漫画になりそうな因縁やな。」
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現在ツーアウト三塁。
宮田は長打を警戒して、外野深めを指示。
内野に対してもファーストとセカンドは深めの守備位置を指示する。
宮田、完全に頭に血が上っている。
ゴロが来たら絶対止めろ。
三塁ランナー返すな。
「あの男の思い通りにさせたらアカン!!」
三塁ランナーはルイージ。
パスボールにも備えるようランコーから指示が入る。
ルイージは考える。
予告もあって、全体が長打警戒の深めの守備。
セカンドは外野の芝生にまで下がっている。
ツーアウトだからサードはベースを離れて定位置。
狩野の顔を見ると、ニヤけている。
宮田は恐怖に取りつかれている。
夏連覇がかかっている。
この試合で負けたらトラウマになる。
音無、狩野を見るとG杯の予告ホームランを思い出してしまう。
カッと目を見開き、投げた!
ボールが手を離れる瞬間に、ひょいっと抜いた。
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