彼氏の部屋にいる小春。
その彼氏に奥さんがいることが発覚。
小春は泣きながら男の股をキック!
「許さんっ!!」
二度と顔も見たくないと捨て台詞を吐いて・・
小春は東京を後にした。
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茨城の実家に帰るバスの中。
小春は隣のおじさんに愚痴る。
これで3度目。
東京で3人の男と付き合ってみんな結婚してた。
もう男なんて信じない。
恋もしない!
結婚もしない!!
仕事もしない!!
・・・ワケにはいかないか・・・
—
到着して小春はバスを降りた。
小春の実家があるここは茨城でも北の方。
北つばめ市。
一応観光地なのだが、人気が無い・・
歩いていると、ちょっと変わった一家とすれ違う。
一人の男に、赤ちゃんを抱いたママが二人寄りそっている。
???ん???
小春(何アレ?)
小春の帰省は4年ぶり。
小春の知らないうちにとんでもない条例が試されていたのだった・・・
—
小春は病院に来た。
指定された病室は307号室
エレベーターで3階に向かう。
3階に着いてドアが開いた瞬間
エレベーターを出たところに涙を流した、カッコいいがちょっと不気味な男が立っていた。
男「小春ちゃん?」
その雰囲気に恐怖を覚えた小春は降りずにもう一度エレベーターのドアを閉めた。
しかし!
その長髪男はドアが閉まる直前に手を突っ込んで無理やりこじ開けて入ってい来た!
そして、ひしと小春を抱きしめて
「お父さん、残念だったね・・・」
そして小春はエレベーターを降り、男は下に降りていった。
小春は父親に一大事があったのではないかと急ぎ病室へ向かう。
しかしそこで見た光景は・・・
ベッドでナースの大人本を読みふける父親の姿!
元気そうでひとまず安心。
そこに母親も来た。
両親揃ったところで小春から衝撃告白。
「実家に戻りたい。」
父親は嬉しそうだが、母親は22歳の娘の思い付きのような行動にあきれる。
小春は、お店も手伝うよと張り切っている。
しかしここで両親の顔が曇る。
小春の実家はルパンという喫茶店を経営している。
店で話し合っている母娘。
母に、店はたたもうと思っていると聞かされて小春は大反対。
お父さんの大事なお店・・・
でも、仕方がない。
お父さんはもう元のようには歩けない。
お店は無理。
頭を抱える母親を見て小春もそれ以上は言えない・・・
—
小春はその晩、ある決断をしていた。
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この町で、この店で育った小春にとって、それはごく自然な決断だった。
—
翌日、小春母が起きると、店の方から声がする。
行ってみると、小春が張り切ってカウンターに立っている。
小春の友達が二人来ている。
エプロンをしてすっかりやる気になっている小春に困り顔の母。
カフェでバイトもしたことあるから任せろと、自信満々の小春。
しかし母親は怒鳴る!
・あなたはいつも後先考えない。
・ウチの経営はアンタが思っているほど甘くない。
・結局最後は人に甘える。
それでも両親の力になりたいという小春に母親もついに折れる。
母「勝手にしたら・・!」
その時小春の携帯にメールが着信。
見てみると、マキオ(小春の元カレ)から。
長文の恋文。
続けて電話をかけてきた。
当然出ない。
友人も、なぜ小春には既婚者ばかり寄ってくるのかと不思議がっている。
小春はここで宣言する。
「小春は生まれ変わりました。」
・今後恋もしなければ、結婚も致しません。
・男なんかには一切関わりません!
友人の一人は、奥さんいる人と結婚しちゃえばいいじゃんと、意味不明な事を言う。
「この町にはあの条例があるじゃん!」
ハレ婚。
既婚者ハンターの小春にはピッタリ。
店に男が入って来た。
あの、病院であった長髪男だ。
この店の常連のようだが・・・
早速ブレンドを注文する。
あまりのカッコよさに友人二人は見とれている。
男は窓際の席に座っている。
警戒しながらコーヒーを持っていく小春。
今回は何もしてこない。
と思ったらカウンターまで来て小春の手首をガッチリ握って来た。
そしてまた泣いている。
この男にとってこの店は特別だという。
「素晴らしいよ小春ちゃん。
その優しく健気で純粋な心。
相変わらずキミは・・・
可愛いだけの女だね。」
そして長髪男は小春に珈琲代と言って、5円を渡す。
小春の淹れた珈琲は残念だったといい、
「美しいと同時に見苦しくもあるよね・・
無覚悟な若い女って。」
男はご馳走様と言って帰っていった。
小春は悔しくて唇をかみしめている・・・
と思ったら
頬を染めて恋に落ちていた。
小春の本気なんてそんなもん。
「相変わらずドM」と友人に言われてしまう。
——1話ここまで。
ハレ婚 2話に続く
〇感想
小春と龍之介の出会いでした。
子供の頃に二人は出会っていて、
小春は龍之介にとって初恋の人なのに小春は憶えてないという・・・
でも今度は小春が恋に落ちました。
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