天正十年 六月二日。

明智光秀に攻められ、本能寺は炎に包まれた。

 


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燃えさかる火の中で信長は無念のうちにその生涯を閉じようとしていた。

もう少しで野望は成っていたというのに!!

諦めない。

必ず蘇ってみせる。

「冥府の底からでも。

この世を在るべき姿へと正すため・・!!」

  

密偵の僧からの報告に衝撃を受ける天海と宗徳。

馬鹿な・・・

成尋の正体があの・・

第六天の魔・・・

 

しかし天海は、言われてみれば以前から違和感があったという。

・何故鳳輦車を京都へ進めたのか。

・徳川家の崩壊や八郎達をおびき寄せることが目的なら江戸でも紀州でも良かったはず。

・つまり、本能寺からやり直すことが重要だった。

・奴の思い描く正しい歴史の第一歩として。

 

しかしまた一つ謎が深まったとも。

・奴のねらう桜花とは何か。

・6年前地形を一変させた忍法。
それだけのはずがない。


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・響きを捉えて6年の時を待ってまで手にした桜花。
その桜花の秘密とは?

 

畏れながらと、密偵が話し出す。

・そもそも八郎と響という双子の存在がおかしい。

・安部川に流された弦之介と朧の子という事になっているが・・
いつ朧は弦之介の子を身ごもったのか。

・その経過は秘匿されている。

・服部響八郎は全てを知っていたが、成尋衆にころされた。

・6年前の成尋衆による忍の里の攻撃は、響八郎の命を奪う事も最重要目的の一つだった。

・真実を知るものを消すためだったと考えれば納得がいく。

「即ち、八郎と響・・

あの双子は、本来の歴史において生まれてはおらぬのです。」

 

天海は、それと桜花とどう関係が・・

と言いかけるが、その時鳳輦車から大量の黒いものが飛び立つ。

その黒いものの正体は・・・

成尋の私設兵(雨)。

抜刀隊、鉄砲隊、別動隊の三部隊からなる。

奴らが解き放たれたとなれば、京の街は夜明けを待たずに火の海と化すだろう。

 

 

 

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