–原作180話(隠岐の島編10話目)あらすじ
カイザーは成功!
ユリさんの赤ちゃんは無事に生まれた!
ユリさん自身も無事!
出血も予想より少なく、輸血もなしで済んだ・・・
ヘリでの搬送もなし。
でも厳重な経過観察は必要。
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イチロー先生はゴローに礼を言う。
産科医の一人体制は緊急時のリスクも高いし、心身の疲労も激しい。
これから地域医療は産科も含めてますます過酷になるだろう。
医者は都会に集中、地方の医師不足は進む。
それでもイチロー先生はこの島で産科医を続ける。
それは使命感などではなく、単純にこの島が好きだから。
この島で生まれる赤ちゃんから、亡くなる老人を看取るまで関わっていきたい・・
ただそれだけ。
—
ユリさんのその後・・
再出血もなく、回復は順調。
ちなみに本土に搬送された未受診妊婦のミズキも無事に男の子を出産した。
そのことをユリさんに話すとユリさんも一安心。
—
いよいよゴローの最終日。
いつも悪態をつくマツコばあさんも、カンチョーしてくるタケシも今日は寂しそう。
ゴローが別れの挨拶をするとちょっとしんみりとしてしまう。
ゴローは地域医療に関心が出たようで、イチロー先生に自分は向いているか聞く。
イチロー先生は
「どうですかね。」
地域医療にかかわる医師は制度によって作られるものではない。
それを作っていくのは地域の住民とゴロー先生自身・・・
と答える。
隣にいたマキさんは、ゴローの後ろを指さして
「私は向いてると思うよ。」
何かと思って振り向くと、久松父が後ろから忍び寄っていたのだった。
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久松父はゴローにヘッドロックして、今夜ゴローの送別会をやるべ~。
—
送別会の会場は寿司屋・八百杉。
宴が進んで酔っ払った久松父がゴローにからむ。
「お前東京帰るのやめて明日からこの島の医者になれ。
ミサキちゃんもその方が嬉しいべ?」
みんなが「そうしろよ。」と言ってくれる。
ゴローが店の外に出て風に当たっていると、ミサキも出てくる。
ゴローが話し始める。
島に来てミサキに寮まで案内してもらった晩の事。
東京の路上でミサキと二人で心肺停止の妊婦さんを助けたこと。
あの時初めて医者になってよかった、と思ったこと。
そして、この島に来て再び医者になってよかった、と思ったこと。
「両方とも、ミサキさんが一緒のときだね。」
ミサキはゴローに想いを伝える。
「この島で産科医をやってほしいです。」
しかしそれに対するゴローの答えは
「それはできないよ。」
—
翌日、ミサキはゴローの見送りにはいかず、病院で仕事をしていた。
ユリさんは、見送りに行かないの?もう会えないかもよ、と心配する。
ユリさんの血圧を測りながら、昨晩のゴローの話を思い出していた。
ゴローは、皆にこの島で医者をやってくれと言われて嬉しい。
だけど、今の自分では医師として未熟。
島のみんなの期待を裏切ることになる。
だからまだここには帰って来れない、と言ったのだった。
ミサキはユリさんに
「また会えますよ。
まだ帰って来れないという事は、いつかまた帰ってくるってことですから。」
–180話ここまで
以上、隠岐の島編でした。
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