前回のあらすじ
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1989年6月24日、佐野がひっしに中止を呼び掛けたが、
お泊り会は行われる。
警備として会場で目を光らせる佐野。
その日、結局事件は起きなかった。
しかし翌日になって子供たちが次つぎに倒れた。
その後の調べで、牛乳に青酸カリが入れられていたことがわかった。
疑われたのは佐野。
佐野の家から青酸カリが押収された。
佐野は、なぜ自宅から青酸カリが出てきたのかわからないという。
心がまだ例の絵を見せていないうちに時間が来てしまった。
去り際、この前鈴が来たと佐野が叫んだ。
今度赤ちゃんが産まれるらしい。
今度来た時に鈴の住所を教えるから会いに行くといいと言って、佐野は出ていった。
お泊り会の朝。
お泊り会の案内の校内放送が学校に響く。
生徒たちには聞き覚えのある声。
校門の陰には佐々木紀子の姿があった。
—
ここから40話
—
拘置所を出る際、心は刑務官にあいさつをする。
刑務官は差し入れに関するアドバイスをしてくれる。
札幌ももうじき暑くなるので服や下着は喜ばれると思いますよ。
にぎやかな札幌の街を歩く心。
妊婦を描いた絵を思い浮かべる。
(あの絵は・・姉ちゃん?)
心はマンガ喫茶に行く。
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そして周りを気にしながら大判の紙をコピーしている。
※送られてきた絵。
ネットで音臼小の事件に関して調べる。
すると、犠牲になった被害者が前と違っていることに気づく。
鈴の下の学年の子たちや、OBの子たちが新しく犠牲になっている。
その代わりに・・
心が受け持ったクラスの佐藤や藤崎名前がなくなっている。
さつき先生もしなずにすんだ。
18人の重軽傷者の名前が載っているような情報はない。
佐野文吾の長女についてという見出しの記事もあった。
お泊り会で長女を見かけたという証言があった・・
心は改めて思う
本当に・・・姉ちゃんは無関係なのか・・?
—
心は再び佐野に面会に行った。
刑務官のアドバイス通り下着類を持って行くと、
佐野はとても喜んだ。
下着類と一緒に送られてきた絵のコピーも入れておいた。
心が絵について説明する。
自宅に送られ続けているもの。
目的はわからない。
佐野は、あれと似たような絵を昔見たことがあるという。
明音ちゃんの時の風速計の絵に似ている。
心も同意。
消印を見ると、札幌の東区から出されている。
一番古いものは2015年8月1日
送る日に決まりはなく、不定期。
筆跡を隠そうとしているのか、宛名は定規で書かれている。
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