ベティの出血が増えている。
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クジョー曰く、
このまま出血が続くと、命の危険があるのはもちろん
もし胸腔内の動脈を損傷しているとすると
着地の衝撃に耐えられない。
そしてクジョーが提案した、一つだけベティを助ける方法とは・・
ISSでベティを手術すること。
確実に、安全にベティを地球に帰すには、それしかない。
ISSで手術をするのは、クジョー。
遠隔でやる。
前例はないが、手術を想定した医療機器や薬品の備えはISS内にある。
主に精密機器の遠隔修理に使っている、フィンガーX(上半身だけ人型ロボット) がJEMモジュールの保管庫にある。
あれは手術にも対応できる仕様。
本当にできるのか、スタッフは心配する。
スライドカバーに、ユンボでレゴリスを積載するのとはわけが違う。
クジョーは言う。
「プロのギタリストは・・
どんなギターでも演奏できるでしょ。」
僕にとったら・・・
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勝手は一緒です。
ハガードはGOサインを出す。
「前例を作ってもらうぞ、クジョー。」
—
この決定はカルロからベティに告げられた。
カルロ
「月もISSも両方いけるなんて史上初だよ。
ラッキー&ラグジュアリーな旅になるね。」
ベティは生きることだけを考え、
カルロは救うことだけを考える。
—
前回、接続が完了したムッタたち。
電源を入れる。
パラソルアンテナが次々と点灯していく。
しかし!
すぐに点かなくなった。
インジケーターを見ると・・・
電力不足。
31%しかない!
再起動しても同じ。
NASAで原因を検討する。
ビンスから連絡が入る。
電力不足の原因は、ケーブルの断線や接続不良が考えられる。
ただ、現時点では3つあるラインのうち、どのラインに不具合があるのか断定できない。
データ解析が必要になってくる。
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