清水の猛攻は続く!
浦田がゴール前の10番・深田にパス。
深田のシュート!
これは湯沢が何とか弾いた。
しかしボールはまだ生きている!
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清水のマルシオがボールに向かって突進してくる!
湯沢はボールに飛びつく!
二人、激しく交錯!!
それまでのプレーも含めてETUの選手たちが清水の選手に詰め寄る。
清水側も引かない。
一触即発の状態だ。
審判が割って入り、何とその場は収まった。
松ちゃん審判に、ちゃんとジャッジしろと叫んでいる。
達海は比較的冷静。
ピッチでは深田が椿に
「弱い犬程よく吠える。
俺たちは端っからお前らに負ける気なんかしてねえんだよ。」
とつっかかる。
そこは流した椿。
しかしその表情は闘争的なものに変わっていった。
—
記者席。
藤澤の前の席の記者たちが話している。
・後半に入って清水ペースになった。
・そもそも清水は今シーズンETUに負けなし。
・先制こそ許したものの、はじめから苦手意識はない。
・それなのに、メディアは達海や椿に注目しすぎ。
この話を聞いて、自分のことを言われているような気になる藤澤・・
さらに記者たちは続ける。
・話題性があるのはETU。それは確か。
・だからこそここで勝ってETUをタイトル争いから蹴落とすことが必要。
・そして蛯名が達海より上だと、アピールしなくてはならない。
—
選手たちにアグレッシブに行くよう、指示を出す蛯名。
清水の選手たちはその指示通り、反則すれすれに当たってくる。
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—
記者席の藤澤。
後半からの清水の選手たちの動きを見て、ハーフタイム中に蛯名が選手たちのスイッチを入れ直したのは明らか。
ならばETUは・・・
達海は選手たちに何を授けた・・?
—
試合は変わらず清水ペース。
険しい表情でピッチを見ている達海。
ボールが村越に渡る。
村越が、このゲームの流れを変えることができるのは・・お前だ!!
と、パスを出したのは椿!!
蛯名
「7番来るぞ!」
—
達海がハーフタイム中に椿に言ったこと・・
後半、相手は勝つ為には2点取らなくてはならない。
椿にべたつきだったボランチのところに必ず隙が生まれる。
しかし、椿への警戒は緩まない。
ファウル覚悟で止めにくるだろう。
だとしても、必ず前を向け。
椿は日本代表としてこれからアジアカップを戦わなくてはならない。
アジアカップはこの国のリーグみたいに、お行儀よく笛を吹いてもらえるとは限らない。
そう簡単に倒れんじゃねえ・・・!!
—
椿はその達海の言葉通り、清水の激しい当たりにも負けず、前を向く。
強い!!
そして深田が椿のドリブルを獲りに来た!
椿の肩を掴んで引き倒そうとする深田。
これにも椿は倒れない!!
達海
「そうだ。」
——454話ここまで。
ジャイアントキリング 455話に続く
〇感想
今までちょっと行儀がいいイメージの椿に変化が!
椿に強さが備わっていくのでしょうか。
この先の成長のためにもこの試合、いい経験になりそうです。
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