学校で皆で飼っている2羽のウサギのうち1羽が首をはねられてしんでいた。
泣く子供たち。
さつき先生は子供たちを教室に連れて行く。
ウサギの側には、ちがついたスコップがあった。
犯人はこれでウサギをころしたのだ。
まともな人間のすることじゃない。
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ウサギ小屋の中の足跡が消されている。
これは6月に起こる事件と関係があるのか?
—
心は佐野の家(駐在所)に電話をかける。
学校に来てもらおうと思ったのだ。
しかし、電話に出たのは和子。
佐野は田中さんの家に行って留守。
戻り次第学校に来てくれるよう言伝を頼む。
電話を切ると、さつき先生が近づいてきた。
実はこの、ウサギの事件は過去にもあったという。
—
田中さんの家を訪れた佐野。
田中さんはほぼ寝たきり。
玄関先で声だけかけて中に入る。
田中さんは布団の中から佐野を迎える。
なぜ来たのか聞く田中さん。
佐野は通りかかったついでと答える。
田中さん、最近はしんどくて町の病院までは行っていないという。
目もほとんど見えないので、家で詩を作る日々だそうだ。
布団のそばにはノートと鉛筆。
息子はいるが、週末に帰ってくるだけ。
平日の夕方に”孫ら”(鈴たち、音臼の小学生のこと)がきていろいろ世話してくれている。
給食の残りとかも持ってきてくれるらしい。
さつき先生も来てくれている。
昼間は村の人や、役場の人間が来るそうだ。
佐野が、車出すから病院に行こうといっても、田中さんは嫌だという。
理由は、子供らに会えなくなって寂しいから。
佐野は、これからは自分も介護を手伝うといい残して家を出る。
—
職員室。
心は、さつき先生に過去のウサギの事件について聞く。
以前4羽飼っていて、立て続けにころされた。
方法は
・最初はビニール袋に入れて窒息。
・次は紐で首をくくって。
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時期は、去年の夏休み。
子供たちには病気でしんだことにしたという。
さつき先生は心に、何か気になったことは無かったか聞く。
心は新聞配達の長谷川が子供に飴をあげていたのを思い出す。
—
教室に入った心。
生徒たちは皆うつむいてしまっている。
冴島真理が、犯人は誰か、心に聞く。
心はそれには答えず、明音と鈴に、新聞配達の長谷川から飴をもらってはいけないと注意する。
それに子供たちは猛反発。
長谷川を疑うなんて許せないといった感じだ。
—
田中さんの家。
放課後、子供たちがやって来た。
鈴たち、主に5年生だ。
長谷川もいる。
今日は給食に出た揚げパンを持ってきた。
田中さんは匂いを嗅いで
「いい匂いだ。」
学校でウサギがころされた事、
心が翼君(長谷川)を疑ったことを報告する。
心がすっかり悪者になっている。
そして一人の子が、田中のために薬を用意してくれる。
するとだれかが田中さんの耳元で囁く。
(田中さんはこの時もにおいをかぐ)
”ウサギは2羽・・・
1羽はお腹に赤ちゃんがいる・・
犯人が赤ちゃんがいるほうを生かした理由がわかる?”
田中さんは、赤ちゃんをころすのはかわいそうだと、犯人が思ったからと答える。
しかし囁きの主は
”違う・・・
赤ちゃんが生まれたらもっと遊べるから。
※当然田中さんは囁きの主の姿はぼんやりとしか見えていない。
しかし臭いでしっかり判別している模様。
——15話ここまで。
テセウスの船 16話に続く
〇感想
田中さん、嗅覚が鋭い様子。
目が見えないから臭いでいろんなことをを判別するのかな。
そこまで見えないなら詩を作るのにノートと鉛筆はいらないでしょう。
作るとしたらカセットテープに吹き込むとか・・・!?
そしてそれをノートに書き写してあげている人がいるのか。
それが囁きの主か・・?
でもこの人物は犯人ではない・・のか?
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