徳永コーチと菊水コーチが夏之介と印西を呼び出している。
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ローテを入れ替えて
印西→中5日
夏之介→中7日
でやった結果の振り返り。
奇しくも二人とも
初戦5回6失点
2戦目 5回2/3 3失点
初戦は
凡田 〇
印西 ●
2戦目は
凡田 ●
印西 〇
全く同じ内容で勝ち負けがたすき掛けについた。
勝ち負けは打線次第ということか。
二人とも防御率は7.59
もうちょっと頑張って欲しいところだが・・・
まあ、30代コンビで2勝2敗 勝率5割なら・・・
徳永
「カントクはオマエらふたりを当分はローテで回していく。
次からはふたりとも基本中6日でいく。」
—
印西と夏之介がクラブハウスの廊下を歩きながら話す。
当分ローテと言ってもらえたものの、防御率7.59の投手はこれから巻き返さないとヤバイ。
夏之介は、心の中で反省する。
数字上印西と同じという事は自分の方がダメだったということ。
印西は中5日で自分は中7日。
休養たっぷりと見られてもっと高いパフォーマンスを期待されていたはず。
前回よりは気合を入れていたので、5回まではうまいこと抑えられた。
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抜きどころも作らなきゃ長持ちしないと思って、そういうのもやった。
でも・・
それでも6イニングス目は明らかに疲れていた。
腰も足も腕も重いと感じて投げていた。
その前のイニングで抜いて成功していたのもよくなかった。
疲れていてもどこかで行けると思ってしまった。
「やはりピッチャーだ。
ピッチャーが打順に入っていないことが徐々に・・
ボディブローのように効いて来て・・」
印西は、黙っていた夏之介が急にしゃべりだしのでびっくりする。
夏之介、心で思っていることが口に出てしまった。
印西は少し笑ってから、
そうか・・
そんなこと考えるのか・・・
と、呟く。
印西は最初からパリーグだからそんなことは考えないという。
指名打者は当たり前のものだから。
そして、その逆は感じることはあるという。
交流戦になるとセリーグ主催の試合は楽な感じがする。
ピッチャーが打席に入るから。
印西は続ける。
パリーグの投手は毎試合9人の打者と戦っている。
8人の打者としか戦わないセリーグの投手よりは大変といえるかもしれない。
セリーグとパリーグに差があるとは思わないけど・・
パリーグのピッチャーは知らず知らずのうちに鍛えられているのかもしれない。
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