エリザベスをデリエリが介抱している。
エリザベスは、エスタロッサがマエルだったことにショックを受け、涙を流す。
取り込んだ戒禁がマエルの絶望と喪失感を増幅して・・
消し去ることのできない怒りへと変換している。
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エリザベスはマエルの心を救いたいという。
しかしマエルはデリエリの大切な人を奪った。
デリエリの前でマエルを救いたいなどと言ったことを謝るエリザベス。
デリエリはマエルを救おうと、エリザベスに言う。
かつてエリザベスが自分たちを救ってくれたように。
—
闇に蝕まれていくマエルを救うべく、マエルの前に立ちはだかるサリエルとタルミエル。
しかしマエルにしてみれば、なぜそんな事をされるのか分からない。
自分から全てを奪った大罪人をなぜ庇うのか?
タルミエルは極力刺激しないようにマエルに話しかける。
気持ちはわかるけど・・
失った時間はゆっくり取り戻せばいい・・
しかしマエルは、そんな事で切る訳ないと、聞く耳を持たない。
サリエル
「今のキミは正気じゃない!
取り込んだ戒禁を今すぐ手放せ!!」
タルミエル
「戒禁を宿す限り、決して太陽の恩寵は戻らないのよ~~!?」
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しかしマエルは、戒禁は自分にとって唯一の希望だという。
「この希望すら奪うつもりならば代わりに与えましょう。
絶望を。」
マエルの左の翼は完全に黒くなってしまっている。
右の天使の翼と左の黒い翼で強大なパワーを作り出すマエル。
—
エリザベスはデリエリの言葉に驚く。
「マエルを救う・・?」
デリエリはマエルを恨んではいないという。
確かにモンスピートをころしたのはマエルだが、それはたまたま相手がマエルだっただけの事。
本当なら三千年前のあの時、自分たちはしんでいた。
それをエリザベスとメリオダスが救ってくれた。
そして命を救われた後も女神族や他種族との戦いをやめなかった。
それは十戒として当然だと信じていたから。
女神族に煙たがれながらもエリザベスのもとに走ったメリオダスをバカだと嘲った。
しかしバカは自分だった。
もっと早く気付くべきだった。
エリザベスに言われた
” モンスピートがデリエリをどう思っていたかは分からない。
大切なのはデリエリがモンスピートをどう思うか ”
という言葉で気付いた。
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