合宿最終日
1球バッティング。
疲労困憊の中でも集中力を研ぎ澄ます!
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ワンアウトランナー1、3塁
カウント2-1
バッターは倉持。
倉持、バントの構えからバスター!
1,2塁間抜けた!!
高島
「左打席にするようになって振れてますね。
打率も上がって自信をもって打席に立っているのがわかります。」
ランナー1・3塁
カウント3-2
バッター白州
白州はフォアボールを選ぶ。
御幸。
「ボールゾーンに外れる変化球に手を出さないこと。
結局これが一番投手にプレッシャーをかけられる・・」
以前、食堂でのミーティングで御幸が皆に言った。
うちの打線が成宮のチェンジアップを捉えるのは難しいと思う。
倉持「あ?」
白州
「そこまでか・・成宮は。」
御幸
「ああ・・去年より進化してる。」
狙うとしたらストレートかスライダー。
狙いを絞った迷いのないスイングでプレッシャーをかけ続け、一試合に何度来るか分からない甘めのボールを仕留める・・
それくらい振り切った攻撃が出来なきゃ稲実は倒せないぜ。
バッターボックスには前園。
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少し下半身が乱れながらも低めをうまくライト前に運んだ。
沢村
「しゃあナイスゾノさん!」
前園「んだらしゃあ」
次は御幸。
ランナー1・2塁
カウント3-1
外れたらフォアボール。
ストライクの欲しい場面。
一打必さつ
右中間を破るツーベースヒット!!
沢村曰く、男前のツーベース!
倉持からもナイスバッチの声がかかる。
練習後、倉持は白州と春市に話したことがあった。
この打線の鍵となるのは御幸の前を打つ俺たち。
相手を揺さぶり、引っ掻き回し、点も取る。
俺たちが先に点とってやってたら、4番のあいつも少しは楽に打席に立てるだろうからな。
そして前園も同じ気持ち。
毎日毎日遅くまで素振り。
春市が「今日も遅かったですね。」と声をかけると
春の絶不調があったから振り込まないと眠れないという・・
前園
「それに4番の後ろが頼りなかったら、あいつは簡単に勝負を避けられてしまう。
4番の後ろに怖いバッターがおらなあかんのや。」
春市
(キャプテンと副キャプテンか・・
互いに言葉には出さない信頼関係があるんだろうな・・)
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