天海のもとの忍法僧が阿吽坊の敗退を感知した。
スポンサーリンク
天海はそれでよしという。
元々阿吽坊には斥候の役目しか期待していなかったらしい。
しかし成尋も甲賀八郎も伊賀響も生きている。
このままでは・・・
と忍法僧が心配する。
天海は、やるべきことに変わりはないという。
そして忍法僧に残りの忍法僧と徳川の兵を集めるように指示する。
天海
「今宵が50年前の再現となろうぞ。
敵は本能寺にあり!!」
天海の後ろには多数の忍法僧が控える。
—
響が身体を取り戻した・・・
驚いた顔で響の身体を見つめる八郎、滑婆、涙、現。
子供の頃の響を思い出す八郎。
いつも、ついてくるなといってもついて来て、
そのたびに迷子になって八郎が捜す羽目になった。
響はいつも勝手で、八郎はいつだって尻ぬぐい役だった。
八郎の手の中で目を覚ました響。
八郎の顔を見て微笑み、
第一声は 「おはよ。」
みんな笑ってしまう。
滑婆
「流石は伊賀のお姫さんやわ。
スポンサーリンク
肝が据わっとる。」
現
「まったく
私たちがどんな思いであなたを助けたと思ってるのか・・・」
涙
「・・・それは知らなくていいと思うよ。」
しかし響は知っていると話す。
この6年間は小さな檻に囚われているみたいだった。
手足は動かず、声も出ず。
しかし意識はあった。
そして何人もの仲間の御霊が自分を通り過ぎていくのを見たという・・・
響は着物を羽織って八郎から離れたところへ移動。
そして
響
「だから・・・ね、私・・・
身体が元に戻ったら真っ先にしようと決めてたことがあるの。」
いつの間に取ったのか、八郎の脇差を抜いた。
「最期に少しだけ、逢えて嬉しかったよ、皆。」
響はそう言って自分の喉を突き刺そうとした!!
滑婆は速かった!
素早く響の後ろに行き、剣の先を自分の手のひらで受け止めた!!
痛ッ たぁあぁ!!
滑婆は響から脇差を取り上げて
「何さらしとんじゃこのド阿保ォ!!」
次ページへ
スポンサーリンク