幕ノ内5日目の朝

火ノ丸が床山さんに髪を結ってもらっている。

床山さんは火ノ丸の調子がよさそうだという。

長い事髪を触っているとわかるのだとか。

 


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火ノ丸は確かに調子がいい。

なにより、心に平静を取り戻した。

 

昨日は色々あった。

友情パワーで昂り過ぎていたところはあったが・・

一夜明けて地に足がついた。

ようやく日常に帰って来れた。

大勢が暮らす相撲部屋の程よい喧騒が心地よい。

 

「んぎゃああああ」

國崎の赤ちゃん(オコメ・10か月の女の子)をレイナがあやしている。

何故か國崎も柴木山部屋で朝ご飯を食べている。

実家に帰ったのだが、オコメのことで姉とケンカしたらしい。

しばらく泊めてくれと言っている。

 

女将さんは問題ないという。

その代わり、部屋の手伝いをすることとアメリカに帰るまでにちゃんと仲直りすることという条件を付けた。

 

レイナがオコメにミルクをあげている。

オコメも可愛いが、レイナも可愛い。

その姿を見た火ノ丸は猛烈に家族を意識してしまうのだった。

 

 

レイナの運転で駿海さんの病院へ向かう。

桐仁に聞いたところでは、あまりよくないらしい。

大相撲中継は見ているみたいだが・・

 

火ノ丸は不甲斐ない相撲をとってしまったことを悔いる。


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刃皇関に子ども扱いされた・・

これからは駿海さんが元気になるような相撲をとることを誓う火ノ丸。

 

それと・・・

火ノ丸は、周りが見えるようになったことで自分の中で新たな目標が見えてきたという。

 

 

病院に着くと・・

なんと、駿海さんの病室に面会謝絶の札がかかっている。

そんなに悪いのかと驚く火ノ丸。

 

看護師に聞くと、特にそう言う事ではなく、見舞客が多いので長門部屋の関係者以外は断っているという。

 

駿海さんに会えずにうなだれて廊下を歩く火ノ丸。

そんな火ノ丸にレイナは両手を広げて

「おいで。」

と言ってくれた。

ホテルでやってくれたやつだ。

火ノ丸は照れながらも周りを確認する。

 

とその時、弦楽器の音色が聞こえてきた。

演奏しているのは・・

大関・金鎧山

モンゴルの民族楽器、馬頭琴を弾いている。

 

奇麗な音色に沢山の人が集まっている。

本場所や巡業の合間を縫っての慰問活動。

モンゴルへの慈善活動でも知られている、立派な人・・

 

火ノ丸
(相撲で得たものを、周りに返しているんじゃな・・・)

 

しかし今は場所中。

不思議に思ってみていると、奥さんと子供が来ていた。

奥さんが妊娠していて、入院中なのだろう。

奥さんと子供を抱いて、デレデレの大関。

 

 

 

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