滑婆の独り言

「八郎・・・早いとこ決着つけてや~。」

 


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滑婆を頭上の梁から狙っている人影が・・・

その人影がかすかな声で滑婆に話しかける。

滑婆よ・・・

警戒せずともよい。

甲賀八郎へ言伝を・・・

遠からぬ先・・・

成尋は・・しぬ。

 

滑婆は驚く。

にわかには信じがたい。

顔を見せろと滑婆が言うと、

その人影は応じた。

 

ズルズル・・

びちゃっ

 

床に落ちてきたその人物は・・・

最早ほとんど人の形を成していない。

体は小さく、皮膚はただれ、眼球が飛び出している。


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しかし滑婆はすぐに分かった

「阿吽坊・・!?」

 

変わり果てた阿吽坊は話す。

二つある脳と心臓の片割れを失い、こうして逃げ果せた。

成尋を討つことは出来なかったが、狂儡(くぐつ)の秘密を知ることができた。

頼む。

言伝を・・・

 

 

涙と現。

二人は満足いくまで愛し合った様子。

響も目を離して大丈夫になった。

 

仲の良い二人に響が話す。

この戦いが終わったら・・

三人だけのあの約束、一緒に叶えようよ。

 

 

 

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