舞台終わりの楽屋。
芹沢は夏生キスをした!!
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樹里は口あんぐりで驚き、
陽菜も目を見開いて驚く。
そして芹沢は・・・
夏生の顔を見て、泣きながら走り去った!!
途中草薙とも会ったが、何も言わずに行ってしまった・・・
泣きながらクリスマスの町を走る芹沢。
(這ってでも舞台に上がりたかった。
そこに立つ方法もわからないくせに。
もう・・どうにでもなればいい・・・!)
樹里は俯いている夏生に話しかける。
「な・・なんだろうね今の。
はは・・
え
もしかしてミヤビちゃんとそういう関係だった?」
夏生は黙って首を横に振るだけ・・・
帰りの電車で・・・
夏生はずっと黙って下を向いている。
陽菜も黙って、夏生を心配そうに見ている・・・
夏生は自分のアパートに帰った。
桑名さんが受け取りをしてくれて、ルイからのプレゼントが届いていた。
開けてみると・・
オシャレに包装されたプレゼントとメッセージが入っていた。
” ナツオへ
メリークリスマス
悩んだけど、やっぱり夏生には本に関するものがいいかなって、色々悩んで詰め込みました。
単行本の事で色々あったけど好きな本読んで元気出してね。 ”
夏生は、芹沢が夏生の事が好きなことにルイが気づいていたと、いま分かったのだった。
頭を抱える夏生。
(何やってんだよ俺は・・・!)
—
数日後・・
ルイは夏生が元気がないのが気になって陽菜に電話した。
クリスマスの演劇に夏生と一緒に行って、何か変わったことはなかったのか聞く。
陽菜は、特に何もなかったと答えたようだ。
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ルイが何か悩んでいるようなのでダニエラが心配する。
ルイは、恋人が元気がなくて心配だと話す。
遠距離はこういうとこ辛い。
忙しいランチタイムだが、ルイと梶田がシェルに呼ばれた。
何か怒られるのかと思って恐る恐る部屋に入る二人。
しかしシェフからの言葉は思いがけないものだった。
クリスマスディナーにいらしたご婦人から手紙をいただいた。
そのご婦人は毎月のように来られる常連の方。
クリスマスも毎年必ずご予約下さる。
その方が、今年の前菜は味はもちろん、盛り付けも美しくて、一緒に来たお孫さんともども楽しめたとお礼下さった。
あの野菜の細工は君たちの発案だったと聞いた。
イタリアンはとかく
味は素晴らしいが見た目は地味だと言われがち。
それがイタリアンだという意見もあるが、
新しい事にチャレンジして色んな感性で料理を楽しんでもらうことはとても良い事。
今回 君たちのアイディアと技は多くのお客様の夜を特別なものにした。
ありがとう。
そして今後も良質なチャレンジを。
ルイと梶田が厨房に戻ると・・
ルイたちについていったホールマネージャーが全員に報告する。
「みんな聞いてくれ!
今年のクリスマスのアンティパストMVPはトキヤ&ルイだ!」
シェフに呼ばれるという事はそう言う事らしい。
ダニエラが二人に抱きついて祝福してくれる。
You’re great Japanese team!
他の厨房スタッフからも祝福され、今度細工を教えてくれと頼まれる二人。
しかし厨房の奥の方では面白くなさそうな顔をしている男のスタッフが3人・・・
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