阿吽坊は滑婆に話す。

人間五十年とはまさに皮肉だが、信長が自分にかけた狂儡はあと一月としないうちに解けて、成尋はしぬ。

 


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この合戦は成尋にとって負けが許されない。

とすれば、奴が最も恐れるのは、滑婆たち忍に戦いを放棄されること。

そうならないために成尋は目付を置いた。

心当たりはないか?

お主らの中に成尋の狂儡が・・!!

 

滑婆は合点がいった。

そう、その狂儡と響!!

言われてみれば確かにそうだった。

すべては成尋の手のひらの上だった!

響はまだ奴の術中にある!!

成尋の狙いは

忍びたちが逃げないように響に監視させて

少しずつ戦力を分散させたうえで確実に忍びをころすこと。

だとすれば今響と共にいる現と涙が危ない!

 

急ぎ戻ろうとする滑婆を阿吽坊が引き止める。


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動くこともままならなくなった自分の命を終わらせてほしいと頼む。

滑婆は了解する。

阿吽坊は

「だが油断はするな。

天海様は次なる一手を・・・」

と言い残しその命を終えた。

 

滑婆は涙と現の元へ急ぐ!

(これ以上忍を狂儡扱いにはさせへん!!

そうやろ響・・!!)

 

 

現は夢寐うつつで自分と涙の祝言の場面を展開させる。

そして

涙と響にいい事を思いついたと話しかける。

「桜花って・・

望んだ別世界とこの世を繋げる忍法なんでしょ。

だったら・・・

女同士も双子同士も祝言できる夢の世界にこの世を変えちゃって、そこでみんな一緒に幸せに暮らそうよ。」

 

涙と現の祝言と一緒に八郎と響の祝言も一緒にとり行われる、まさに夢の光景。

 

 

 

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