大阪大会決勝。
6回表、DLの攻撃。
スコアはDL 1-3 快苑
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5回裏が終わった時点で球場整備の仕切り直し。
リードしてたらいい休憩だが、DLは檜がピンチをしのいで流れを掴みかけているところ。
5分間も水差されたら勢いがそがれる!
しかし6回には絶対1点でも返すという気合が凄いDLの選手たち!!
みんなで天高くバットを掲げて
「嗚呼DL 永遠の学園!!
永久(とこしえ)に栄光の道進むなり!!」
全員で揃って素振り!!
—
快苑の方は・・・
笛吹と万年はキャッチボール。
唐松は素振りをしながら話す。
笛吹
「予想通り。
春とはまるで別チーム。
リードしてるのにこの圧迫感。
一人一人打席で放つ雰囲気で息上がるわ・・・
たった4か月でこの伸び方・・・
雑草にもほどがある・・・」
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唐松
「雑草にもいろいろあるやろ。
野原で育つ雑草もあれば
アスファルトの隙間に根を張る雑草もある。
DLは焼け野原の雑草。
他とは生命力が桁違いや。」
笛吹
「うまい事言うな、カラちゃん!!」
ほな万年、俺たちは?
と笛吹に振られた万年の答えは・・・
「除草剤。」
最早草でもない!!
万年は厳しい表情。
6回表、DLは1番からの好打順。
着火剤の狩野を出したら一気に燃え広がる。
「気ぃ締めなやられるぞ。
マウンドで炎上して火だるまになりたいか?」
万年に怒られた笛吹は渋い顔。
万年は続ける。
さっき狩野と話した・・・・
決意に満ちた背中越しに、今日までの茨の道を垣間見た。
” 甲子園ってどんな匂い? ”
その言葉に恐怖を感じた・・・
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