心は駅を出てタクシーに乗り、行先を音臼村と告げる。

 


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タクシー運転手は

この時間(16時35分)だと途中までしか車では行けないので、そこから先は歩くことになるという。

 

心は由紀からのメッセージを見る。

現在函館にいて、警察に事情を話して明日の慰霊祭に配備してもらうように説得すると書いている。

 

心は自分に言い聞かせる。

音臼村で犯人と会う事が出来たとしても、相手はさつ人鬼。

油断してはならない。

 

運転手の言う通り、途中で車道にバリケードが設置されていて、立ち入り禁止の表示がしてある。

心はタクシーを降りて歩く。

 

そこは音臼ダムの建設現場。

建設機械が多数置いてある。

 

蝉の声がうるさいが、心は周囲に注意しながら進む。


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森の中から

 

ギシッ ギシッ

 

という音が聞こえた。

心は音の方向を見るが、特に動きはなし。

 

陽が落ち、暗くなってきた。

心はスマホのライトで照らしながら進む。

 

三島外科医院の建物に出た。

心はそこで起こったことを思い出す。

意識を失った千夏ちゃんが運ばれてきた。

 

佐野文吾・和子夫婦、子供の頃の鈴も思い出した。

文吾は

自分はテロリストはやっつけられないが、一人の人間を助けたい。

どこかの悪人を救いたいと言った。

 

学校で楽しく過ごした子供たちの事も思い出す。

 

急に霧が出てきた。

と思ったが、気のせいだった。

バッテリーが切れてスマホのライトがつかなくなった。

 

 

 

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