青函 2-2 桜高

 

後半29分。

雪が激しさを増し、ピッチを薄く白く染める頃、平は一つの決意をした。

 


スポンサーリンク


 

後半30分を過ぎる頃、樋口の脳裏では徐々に暗い想像がふくらんでいた。

もう一人のドリブラー亀山が入り、成神だけ見ていればいい状況ではなくなった。

桜高の士気は高く、流れは変わらない。

攻められ続けた青函の疲労は限界に達しつつあり、降り続いた雪と寒さがより体力を奪う、

 

樋口は、青函が勝てる見込みは限りなく低いと感じていたのだった。

仲間に
「集中しろ!」

と言われて樋口は我に返る。

 

樋口が仲間に注意する。

「雪滑るぞ!!

足とられるな!!」

 

平も仲間の方を見て何かを考えている。

 

桜高が押し込む試合展開の中、後半32分。

成神にボールが渡る。

 

しかし成神はまだスパイクを履いていない!!

ヒロシが成神に当たる!

亀山がヒロシをブロック!

 

亀山と成神がアイコンタクト。

成神がドリブルで上がる!

 

成神の前には平が立ちふさがる!

しかし成神は平をあっさり抜いてしまう!!

 


(これは・・・

レガテーーー!!)

 

成神、まさに悪魔のドリブル!

青函のだれも止められない!

狭いところを縫うように進んでいく!!

 

風間
「スパイクを履いてねえぞ!!」

つくし「ええ!?」


スポンサーリンク


 

抜く!抜く!

成神、はだしのまま持ち込む!!

 

聖蹟のメンバーも仰天!

このピッチコンディションで考えられない!!

 

成神の前にはキーパーのみ!

キーパーが出る!!

止められるか!?

 
 

成神、キーパーもかわした!

成神はシュート!!

しかしポスト直撃!

角度がなかった!!

 

だがボールはまだゴール前!

こぼれ球を樋口が拾った!

青函のベンチからは

「なんでもいい!クリアーだ!」

と声がかかる。

 

しかし樋口が選択したのは・・

平へのパス!

樋口
(俺たちにはお前がいる。)

 

平に渡った!!

しかしまだ自陣エリア内!

パスか!?

クリアーか!?

キープか!?

 

そのどちらでもない!

平は亀山をかわしてドリブルで上がる!!

前に味方はいない!!

単独で突破をはかる!!

 

みんな驚く!

平はそういうパイプじゃないから。

 

鳥飼が平の足元に滑り込む!

 

中野
「ドリブルスピードが遅い。」

加藤
「違うぅ。」

 

平は鳥飼を弾き飛ばした!!

 

加藤
「わざと寄せさせたぁ。」

 

平はギアを上げる!!

速い!!

 

さっきはわざと鳥飼に追いつかせたのだ。

加藤曰く、

1年の時の平は自ら仕掛けるテクニカルなドリブラーだった。

 

 

 

次ページへ
 
 


スポンサーリンク