医療安全管理編第9回!

 

 


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小野田さんのご遺体は警察に移された。

死因がハッキリしていないので、警察で検視官による検視と監察医による検案がある。

 

下屋がサクラを心配している。

サクラは業務はきちんとこなしているが、空いている時間はずっと小野田さんのカルテを見返している・・

消えることのない無力感を抱えて・・・

 

警察での検視と検案の結果が出た。

事件性はないとのこと。

したがって行政解剖も司法解剖も行われない。

 

磯野エイキチは原因究明のために小野田さんに病理解剖を勧めたが断られた。

CT撮影のみでご遺体は自宅に引き取られた。

 

院長は磯野に医師たちを会議室に集めるように指示を出す。

症例検討会を開く!

 

 

小野田さんのご両親が駆け付けた。

かぶせてある白い布をとって娘の顔を見ると泣き崩れる・・・

 

夫の両親は息子に対して

「シンイチ・・・

とにかく今はお前がしっかりしなきゃダメだぞ。」

という。

 

実際小野田さんの夫、シンイチは葬儀の準備で忙しい。

葬儀社のスタッフと祭壇、通夜と告別の料理、返礼品の打ち合わせをする。


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遺影の写真も選ばなくてはならない。

 

 

小野田さんを長い間診てきた神経内科の先本先生がサクラと話をする。

先本先生も小野田さんの死がいまだに信じられないという。

 

関係者が集まり、カンファレンスルームで症例検討会が開かれる。

歯に衣着せぬ救命救急の部長が発言する。

 

そもそも患者がてんかんの合併症だったのならてんかんが原因ではないのか。

てんかんの発作が異常に長引いたり、短い発作でも反復してその間意識がなくなる重積発作がひどくなると亡くなることもあるのではないか。

 

それは考えにくいと先本先生はいう。

小野田さんはとても良好な状態だったし、服薬もきちんと行って生活状態も問題なかった。

 

救命部長はカルテを見て、肺塞栓じゃないのかという。

退院前の血液検査の数値を見ると、血栓が起きてもおかしくない。

 

下屋が答える。

妊娠中ならこれくらいの値になる。

妊娠中は血液が固まりやすくなるし、

長期入院で安静にしていたので、血栓が肺に飛ぶリスクはあった。

しかし入院中に血栓を疑う所見、死亡後のCTからも肺塞栓の所見はなかった。

また、CTでは脳出血などの死亡原因につながるものは見つからなかった。

 

 

 

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