準決まであと3日!

今回は生方の日常が初めて明かされる。

 


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生方の朝は早い。

5時にセットした目覚ましが鳴ると二度叩いて止める。

 

眠い目をこすりながら、日課になったトーストに何とかありつく。

冬のこの時期、家を出る頃は空は薄暗くまだ星が出ている。

 

サッカー部のマネージャーになってすぐの頃からつけているサッカーノートは15冊目に入った。

日頃の練習メニューと試合内容で気づいたことなどを書き込んでいる。

 

生来、生方は頑固。

これと決めたら他のことには目は向かない。

小学生の時の交差跳び。

中学の時のイチゴつぶポッキー。

周囲が驚くほど異常な執念を見せた。

 

それでもサッカーにのめり込むことなど、生方の人生において全くの予想外だった。

 

部員たちは生方がいようとお構いなしに下ネタ話をする。

それを気にも留めずにスルーするスキルも身につけた。

 

教室での席はつくしの隣。

 

授業中の生方は省エネモード。

下がり続ける成績を横目に、たまにサッカーの本を読む。

(桜高戦・・・

IHの時は何の役にも立たなかった。

今度こそは)

 

” その時期にかけられる情熱の量には限りがある ”

これは生方が好きな作家の言葉。

 


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特技は速読。

あっという間に読み終えると机に突っ伏して寝てしまう。

あまりの速さにつくしはびっくりする。

 

昼休みは友人二人と図書室で昼食。

因みにこの学校の図書室にはガラスの仮面があるという・・・

 

試合まであと二日。

サッカー部は最終調整に入っている。

主にディフェンスラインの確認とセットプレーの練習を念入りに。

 

最後はPKで仕上げ。

決めたものから上がりだが・・・

つくしだけ全然決まらない・・・

 

風間が二日連続で休んでいること以外はすべて順調。

万全の状態で準決勝に挑める!

 

今日はサッカーサイエンスの発売日だと思い出して、帰宅途中に本屋に寄る。

するとそこに講談太郎の新作が平積みされているのを発見!!

タイトルは 水増し 。

講談太郎は生方が大好きな作家。

 

生方は迷う。

今月使い過ぎて両方は買えない。

悩んだ末に生方が選んだのは・・・サッカーサイエンス。

 

家に帰り、生方が講談太郎ではなくサッカーの本を買って来た事に母親は驚く。

「ふふ・・

まるで生まれ変わったみたいね。

昔は何を切り捨ててもこの人の本を買ってたのに。

いつの間にかサッカー部中心の生活になったわね。

まあ、身体を壊さなければいいわ。」

 

 

 

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